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センター試験について 志願者数は約54万人(2017年度)

センター試験は国公立大入試の第一関門。また、私立大でもセンター試験利用入試を実施する大学が8割以上と大半の私立大学が利用。国公立のみならず私立大を志望する受験生にとっても重要性が高い試験になっている。

現役志願率は43.9%で過去最高を更新国語は22.4点の大幅ダウン

            

29年度のセンター試験の志願者数は57.6万人で、28年度より約12,200人(2.2%)増加し、28・29年度と2 年連続のプラスとなりました。また現役志願率は43.9%で、前年比0.5ポイントもアップし、過去最高を更新しました。就職希望者も含めた全高3 生の4 割以上が出願したことになります。29年1 月14(土)・15(日)の両日に実施された本試験の平均点を見ると、全体的には国語が前年より22.4点ダウンと大きく変動しました。一方で数ⅠAは5.9点、数ⅡBは4.2点、生物基礎は11.9点、英語(筆記)は11.3点アップとなり、文系5 教科8 科目では約10点のアップ、理系5 教科7 科目では約2 点のダウンで出願に大きく影響はなかったと思われます。 センター試験の問題は、どの科目も教科書レベルの基礎・基本的なものが大部分で、すべてマーク式です。ちょっとしたマークミスが試験結果を左右する可能性は十分ありますので注意するようにしましょう。


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30年度は1月13・14日に実施。理科は基礎を含む8科目を出題

            

29年度のセンター試験は新学習指導要領に基づいた出題が増加傾向となりました。特に英語の筆記や地歴・公民等では新課程入試に沿った出題傾向も見られており、知識をそのまま問う問題からデータや資料から読解し思考させる問題への対応が必要になります。出願期間は29年9 月26日(火)~10月6 日(金)ですが、受験する教科名、地歴・公民の選択科目数、理科の選択パターン(表4-29参照)を登録する必要があるため、これらの内容は9 月末までに決めておかなければなりません。試験の実施は本試験が30年1 月13日( 土)・14日(日)の2 日間です。また疾病・負傷等により受験できない者が対象の追試験、及び雪、地震等による災害その他の事情により本試験期日に実施できなかった場合の再試験が1 週間後の1 月20日( 土)・21日(日)に行われます。出題科目については、27年度に改定された理科の内容が複雑なのでチェックしておきましょう。理科で出題されるのは、物理、化学、生物、地学の4 科目と、それぞれに「基礎」を付した4 科目の計8 科目ですが、この8 科目の選択方法は表4-29に示した4 パターンに限られます。ここで重要なことは、「基礎」を付した科目(表の①に該当)は必ず2 科目を選択しなければならないという点です。


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理科①は2科目合わせて100点。英語は「配点×0.8」のケースが多い

理科の試験時間と配点は「基礎」を付した科目(理科①)は2 科目合わせて60分・100点となり、付していない1科目と同じです。Cパターンを選ぶ場合は、計3 科目を選択しなければなりません。各大学の科目内容を見ると、文系はAまたはBパターンから選択、理系はとくに国立大でDパターン指定というケースが多くなっていますが、大学によってかなりバラつきがありますので、とくに併願の際など十分な注意が必要です。外国語の配点については、入試センターの素点では英語が筆記(200点)とリスニング(50点)を合わせて250点満点となり、筆記のみのドイツ語など他の4 科目の200点満点とは差が生じています。しかし多くの国公立大で、英語の配点に0.8をかけて200点満点としたり、一部国公立大や多くの私立大では、(1)筆記試験のみ(例:200点)、(2)筆記試験とリスニングの合計の換算点(例:250×0.8=200点)のうち高い方を採用したりして、不公平にならないように調整しています。同様に国語では(1)近代以降の文章のみ、(2)国語の総得(近代以降の文章と古典の合計点)の換算点のうち高い方を採用、とする大学が私立大を中心に増えています。受験生の得意分野を活かそうという大学側の配慮の表れといってもよいでしょう。  また地歴・公民と理科②のそれぞれで1 科目選択の場合、2 科目の解答時間を使って1 科目をじっくり解答してしまうことを防ぐために、多くの大学(とくに国公立大)は、前半に解答する第1 解答科目の得点を採用します。この場合、後半の第2 解答科目でいくら高得点を取っても採用されないのです。したがって、この2 教科の1 科目選択者は必ず前半の時間に「本命」科目を受験すべきです。


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