1. エイビ進学ナビTOP
  2. >仕事のホンネ 現場に聞け!
仕事のホンネ 現場に聞け!!
【テーマ】今の職業の理想と現実

私は今、外資系企業で人事の仕事をしています。学校を卒業して28年経ちますが、その間何度か転職し会社は変わったものの、やっている仕事はずっと「外資系企業の人事」です。

私が通っていた学校は、当時(今から30年以上前)にしてはなかなか先進的な考え方をしており、学生にしても講師にしても広く社会人の方々に門戸を開いていました。まず学生に目を向ければ、当時としては画期的な社会人入試というものを実施していました。私の母校は夜間の学部を持っていないため、社会人入試で入学したとは言え、講義は昼間に行なわれます。したがって既に定年した人ならまだしも、現役の社会人の方は休職するなどのリスクというか難関を乗り越えて入学する必要がありました。講師の方々についても、現役のビジネス界でご活躍されている方をお招きしていました。 

そんな中で私が大学3年生の時に出会ったのが「人事管理論」という科目でした。このカリキュラムは現役の企業の人事部長(後に取締役)の方が講師を務められ、そのご勤務先が外資系企業でした。この講師の方が実に魅力的な方で、しかも講義の内容が非常に興味深いものであったため、私は講師の先生に憧れの念すら抱きました。  これが私が外資系企業の人事の仕事を目指したきっかけです。 

さて、学生時代に学んだ「人事管理論」では、人事が社員の賃金の計算まですることは習いませんでした。ところが、入社して最初に与えられた仕事はまさに給与計算!習っていなかったどころか、間違えば(特に実際より少なく計算してしまったら)その人の生活にも影響を与えます。当時の私には賃金はとても神聖なもので、それを新人の私なんぞが扱っても良いのか?!という疑問すら持ちました。これが仕事の「現実」なのか?!と悩んだものです。ところが・・・ 

取り敢えず担当した月の給与の振込が終わると、ほっと一安心というか、むしろ満足感さえ覚えたものでした。新人の私ですが、私が居なければ部長さんも給料が振り込まれないのです。給料が正しく払われたからといって褒められるわけではありません。でも、決して驕った気持ちではないのですが、誰も褒めてくれなくても自分は重要な仕事を担っているんだ、という自負は持てるようになりました。

仕事の現実と理想にはギャップはつきものだと思います。でも大切なのは、例え理想とは異なっていても自分なりのプライドというかやりがいみたいなものを見失うことなく持ち続けることなのではないか?! そう私は思っています。 

※このページは過去に掲載されたブログ記事を再掲載しています。
記事の前後のつながりや、他ページへのリンクが省かれている場合がありますのでご了承ください。
また、各記事には主観的な評価情報、時間の経過による変化、伝聞情報が含まれ、
現在の状況と相違する場合がありますのでご注意ください。

ブログ紹介
ブログタイトル 「外資系で働こう♪」
外資系の職場ってどんなとこ?そんな疑問にお答えします!

資料請求でプレゼント!

教職員のための情報メルマガ

高校教諭の方へ無料でお届けする教育関連に特化したメルマガ、総合型・学校推薦型選抜エクストラ

進学情報誌紹介

  • 進学浪漫
  • プロ道
  • 看護・医療系データファイル
  • AO入試年鑑
  • 推薦入学年鑑

AO入試年鑑、推薦入学年鑑、
看護・医療系データファイル(全国版)、
大学・短大大図鑑、
専門学校進学ガイド

ご購入・お申し込みはこちら