AO・推薦入試エクストラ8月10日号
国立大(東日本):2013AO入試のフォロー
AO入試情報
◆国立大(東日本):2013AO入試のフォロー
7月上旬に全国の高校に弊社の全国版「AO入試年鑑」をお送りしたが、この時点では入学者選抜要項が未公表の国立大が相当数あり、これらのケースは2012年度参考資料として掲載している。7月末までに要項を入手でき、新たに2013AO入試の概要が判明したケースを本メルマガでフォローしておきたい。主に変更点や日程を中心にご紹介する。
- ■弘前大
- 医学部医学科=募集人員・出願要件・選考方法とも前年どおり。出願=9月3日~11日、第1次選抜=10月6・7日(2日)、第2次選抜=11月4日、合格発表=1次10月19日、最終2月10日
- ■東北大
- <AO2期>文・理・工の3学部とも実施内容は前年どおり。出願=10月12日~17日、第1次選考=文10月27日、第1段階結果発表=11月13日、第2次選考=文11月23日、理・工11月23・24日、合格発表=12月4日
- <AO3期>教育・法・経済・医・歯・薬・工・農のうち農学部のみ10人→15人へ増加。その他の実施内容は前年どおり。出願=1月22日~25日、第1段階結果発表=2月7日、第2次選考=2月11日(工のみ11・12日)
- ■福島大
- 理工学群=日程は既報どおり。募集人員・出願要件・選考方法とも前年どおり。
- ■群馬大
- 工学部を理工学部に改編。うち化学・生物化学科のみ実施。募集人員は5人→3人へ減。出願要件・選考方法は前年どおり。出願=11月29日~12月4日、試験=12月13日、合格発表=12月21日
- ■電気通信大
- 先端工学基礎課程(夜)のインターンシップコースの実施内容に変更はない。日程は次のとおり。出願=11月1日~6日、選抜=11月15・16日、合格発表=2月12日
- ■横浜国立大
- 日程のみ未定だったが、次のとおり判明。教育学部→出願=8月20日~24日、第1次選抜=9月8日、第2次選抜=9月29日、合格発表=1次9月14日、2次10月5日、最終2月8日(CT900点満点で570点以上が合格)、理工学部→出願=9月28日~10月4日、第1次選抜(建築EP)=10月22日、第1次選考結果発表=11月7日、第2次選抜=11月26日、合格発表=12月11日
- ■信州大
- 実施学部・学科、実施内容とも前年どおり。日程は次のとおり。理学部=出願9月3日~14日、第1次選抜結果発表=10月3日、試験10月13日、合格発表11月7日、農学部森林科学科=出願8月6日~10日、第1次結果発表9月11日、試験9月24・25日、合格発表10月2日
◆国立大(西日本):2013AO入試のフォロー
東日本と同様、7月末までに判明した国立大のAO入試情報を本メルマガでフォローしておきたい。主に変更点や日程を中心にご紹介する。
- ■金沢大
- 実施学域・学類、実施内容とも前年どおり。日程は次のとおり。出願=10月2日~9日、1次結果発表=10月22日、試験=11月24・25日、合格発表=2月12日
- ■静岡大
- 人文社会(経済)・情報・理(地球科学)は前年どおりの内容で実施するが、工学部は学科再編に伴い、かなり変動があるので注意してほしい。工学部の募集人員は次のとおり。機械工学科=一般3人、専門3人、電気電子工学科=一般5人、専門5人、電子物質科学科=専門3人、化学バイオ工学科=一般8人、専門3人、数理システム工学科=一般5人、専門3人、選考方法はほぼ前年どおり。日程は全学部共通で次のとおり。出願=9月3日~7日、第1次選抜=9月22日、第2次選抜=10月6日(経済以外)、合格発表=経済9月28日、その他10月12日
- ■島根大
- 日程は既報どおり。実施学部・学科、募集人員、出願要件、選考方法とも前年どおりで変更ない。
- ■九州大
- 日程のみ未決定だったが次のとおり。AO入試Ⅰ(教育学部)→出願=9月24日~28日、1次選抜=10月21日、1次結果発表=11月8日、2次選抜=12月1日、合格発表=12月19日、AO入試Ⅱ(その他)→出願=11月12日~16日、1次結果発表=12月19日、2次選抜=2月2日、合格発表=2月12日、21世紀プログラム→出願=9月24日~28日、1次結果発表=10月19日、2次選抜=11月3・4日、合格発表=11月26日
- ■佐賀大
- 前年同様の学部・課程で実施。募集人員その他変更はない。日程は次のとおり。出願=8月14日~21日、第1次選考発表=8月31日、第2次選考=音楽選修9月27・28日、スポーツ分野9月20日、合格発表=10月5日
- ■鹿児島大
- 前年同様に理学部の3学科、水産学部で実施し、実施内容は前年どおり。日程は次のとおり。理学部→出願=10月15日~17日、選抜=11月21・22日(物理科学科は21日のみ)、合格発表=12月7日、水産学部→出願=10月1日~3日、選抜=10月25日、合格発表=11月16日
推薦入試情報
◆東日本地区私立大:2013推薦入試新規実施速報
現在、弊社では9月初旬発行予定の全国版「推薦入学年鑑」の制作中だが、東日本地区の私立大で判明した新規実施の情報を年鑑より一足早くご紹介する。
- ■札幌大
- 2013年4月から1学群1学域13専攻制となるが、一般推薦とは別途に「ハイレベル」を導入。4.3以上を対象に学群一括募集方式で4人を募集
- ■盛岡大
- 一般推薦B=文学部全学科で25人募集(文化・スポーツ・社会活動にも取り組んだ者を求める)
- ■石巻専修大
- 理工学部=食環境学科・生物科学科(2013年度新設)。一般・専門・課外活動の3区分で実施。有資格者推薦=経営学部で新規導入(全簿1級、日簿2級など)
- ■東北学院大
- 文化活動推薦=全学部で導入。募集人員は文9人、経済12人、経営6人、法6人、工8人、教養8人で、成績基準は3.5以上
- ■つくば国際大
- 医療保健学部=診療放射線学科(2013年度新設)。1期・2期で40人。3.5以上の1浪まで
- ■国際医療福祉大
- 福岡医療保健学部=医学検査学科(2013年度新設)。3.5以上の1浪まで
- ■群馬パース大
- 保健科学部=検査技術学科(2013年度新設)。3.5以上の1浪まで
- ■獨協大
- 経済学部=国際環境経済学科(2013年度新設)が有資格者推薦を実施(英検2級等)
- ■敬愛大
- 経済学部=経営学科(2013年度新設)。3.0以上の1浪まで
- ■淑徳大
- コミュニティ政策学部で専門課程推薦を導入
- ■杏林大
- 保健学部=診療放射線技術学科(2013年度新設)。成績基準はなく、適性検査(学科)と面接で選考
- ■恵泉女学園大
- 人間社会学部=社会園芸学科(2013年度新設)
- ■駒沢女子大
- 人文学部=心理学科(2013年度新設)
- ■大正大
- 表現文化学科エンターテインメントビジネスコース、教育人間学科の教育・学校経営マネジメントコース(各2013年度新設)
- ■大東文化大
- 外国語学部=日本語学科Bで有資格者推薦を新規導入(英検準2級以上等)、文学部=日本文学科・書道学科で自己推薦を導入。日本語学科B・C・Dで自己推薦を導入
- ■帝京平成大
- 現代ライフ学部=観光経営学科(2013年度新設)。スポーツ推薦=医療スポーツ学科の新設アスリートコースで導入
- ■東京富士大
- 経営学部=イベントプロデュース学科(2013年度新設)
- ■東京薬科大
- 生命科学部=生命医科学科(2013年度新設)。専願・併願の2区分で実施
- ■東洋大
- 文学部=東洋思想文化学科(2013年度新設)が一般・自己推薦。法学部=企業法学科が新規実施(3.6以上)。自己推薦=食環境科学部(2013年度新設)で新規実施。国際地域学部1部=国際地域コースで地域づくりエキスパート入試、国際観光学科でジャンル・セレクト入試を導入(いずれもAO型推薦として実施)
- ■日本大
- 理工学部=まちづくり工学科、応用情報工学科(2013年度新設)
- ■日本体育大
- 全学科で一般推薦を新規実施(全体3.8以上で保体4.0以上)
- ■文京学院大
- 外国語・経営・人間の3学部でGCI(グローバルキャリア・インスティテュート)推薦を導入
- ■明治大
- 農学部が全学科で自己推薦(公募制特別)を新規実施(特別講義とそれに関する筆記を実施)。2013年度新設予定の総合数理学部も自己推薦を実施。
- ■神奈川大
- 工学部=建築学科(数学・理科のうち6科目平均が3.6以上)
- ■相模女子大
- 学芸学部=生活デザイン学科(2013年度新設)
- ■新潟薬科大
- 薬学部=併願推薦を導入(3.4以上)
◆東日本地区私立短大:2013推薦入試新規実施速報
現在、弊社では9月初旬発行予定の全国版「推薦入学年鑑」の制作中だが、東日本地区の私立短大で判明した新規実施の情報を年鑑より一足早くご紹介する。
- ■東北生活文化大短大部
- 生活文化学科=食物栄養学専攻(2013年度新設)。成績基準は設けず、書類・面接で選考
- ■仙台青葉学院大
- リハビリテーション学科=理学療法学昼夜・作業療法学専攻(2013年度新設)。3.0以上の1浪まで
- ■作新学院大女子短大部
- 幼児教育学科=自己推薦を導入。表現力検査(朗読・デッサン・ピアノ課題から選択)50点、面接50点、計100点で選考
- ■明和学園短大
- 生活学科=自己推薦を導入(諸活動の取り組みや成果で自己アピールできる者が対象)
- ■亜細亜大短大部
- 現代タウンビジネス学科(2013年度新設)
- ■信州豊南短大
- 言語コミュニケーション学科・幼児教育学科=学業奨学生推薦(各学科10人‐3.5以上)と経済的支援推薦(各学科5人‐3.2以上)を新規実施
ニュースフラッシュ
◆私立大学部・学科設置届け(5月分)/2013セ試新参加状況
◆私立大:学部・学科設置届け(5月末)
<学部設置‐3校>*数値は入学定員
- ■東京都市大
- 環境学部=環境創生学科90、環境マネジメント学科100、メディア情報学部=社会メディア学科90、情報システム学科90(*環境情報学部は募集停止)
- ■関東学院大
- 理工学部=理工学科438、建築・環境学部=建築・環境学科130(*工学部は募集停止)
- ■愛知学院大
- 経済学部=経済学科250(*商学部ビジネス情報学科、経営学部現代企業学科は募集停止)
<学科設置‐2校>
- ■駒沢女子大
- 人文学部=心理学科90
- ■帝京平成大
- 現代ライフ学部=観光経営学科98(*レジャービジネス学科は募集停止)
◆セ試参加校は過去最高の685大学
大学入試センターは、このほど3月末までに届出のあったセ試参加状況を公表した。それによると全体では11校増え、過去最高の685校となっている。内訳は次のとおり。
<新規参加>私立大14校21学部 *カッコ内は学部数
東北女子大(1)、岩手医科大(2)、埼玉医科大(1)、日本保健医療大(1)、亀田医療大(1)、女子美術大(1)東京医療学院大(1)、東京造形大(1)、田園調布学園大(2)、名古屋造形大(1)、日赤豊田看護大(1)、関西医科大(1)、天理医療大(1)、広島国際大(6)
<参加学部を拡大する大学>11校11学部
- ■国立大
- 滋賀大経済(夜)
- ■私立大
- 群馬医療福祉大リハビリテーション、東洋大食環境、人間総合科学大保健医療、城西国際大看護、東京未来大モチベーション行動科学、横浜創英大こども教育、愛知学院大経済、京都橘大健康科学、摂南大看護、梅花女子大食文化
<参加を取り止める大学>
名古屋産業大、京都文教大、神戸山手大
【連載コラム】AO・推薦入試基礎講座
◆AO入試(5):私立大・短大の選考パターンの特徴
AO入試の選考パターンは、推薦入試よりはるかに多種多様で、事前対話型、授業参加型など独自の選考法も導入されている。2段階選抜型(1次=書類、2次=面接等)は、国公立大の推薦入試ではかなり多いものの、私立大の推薦入試では少ない。ところが、AO入試では、この2段階選抜型が上位私立大群では主要選考パターンの1つになっている。 私立大の主要な選考パターンの特徴を簡潔にご紹介しておく。
- (1)事前対話型
- エントリー後、複数回の面談によって、正規出願(合格内定)を許可する。課題を提示して、その取り組みぶりと成果を評価に加えるケースが多い。
- (2)授業参加型
- 体験授業・体験入学・セミナー・スクーリング・ワークショップなどに参加させ、その評価によって正規出願(合格内定)を許可する。1日~3日の日程で実施される。
- (3)書類・面接型
- 出願書類と面接の評価によって合否を判定。推薦入試と共通の選考法で、私立大ではこのパターンが最も多い。
- (4)書類・面接・学科試験型
- 出願書類・面接のほかに学力検査を行う。医・歯・薬学系をはじめ理工などの自然科学系に目立つ。
- (5)書類・面接・小論文型
- 出願書類・面接のほか小論文を課す。文系・理系を問わず用いられるが、推薦入試と比較すると少ない。
- (6)2段階選抜型
- 1次=書類、2次=面接・小論文等と2段階で選抜を行う。上位私立大群でこのパターンが多く、大学によっては1次(書類)合格率が30~50%ときびしいので、提出書類の作成が重要なカギとなる。
- (7)書類・実技型
- 芸術系・スポーツ系で用いられ、面接や小論文を含むケースも多いが、実技力の水準や活動実績が中心になる。
また、弊社では2013AO実施校の選考パターンについて地区別統計をまとめたので参考にしてほしい。
北海道 東北 |
関東 | 中部 | 近畿 | 中国 四国 |
九州 | (計) | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
(1)事前対話型 | 12 | 12 | 6 | 6 | 3 | 1 | 40 |
(2)授業参加型 | 7 | 30 | 13 | 28 | 13 | 2 | 93 |
(3)書類・面接型 | 13 | 75 | 33 | 41 | 15 | 30 | 207 |
(4)書・面・学科型 | 2 | 27 | 7 | 5 | 3 | 1 | 45 |
(5)書・面・小論文型 | 5 | 36 | 10 | 16 | 7 | 7 | 81 |
(6)2段階選抜型 | 8 | 44 | 22 | 36 | 8 | 10 | 129 |
(7)書類・実技型 | 4 | 14 | 3 | 8 | 5 | 5 | 39 |
なお、私立短大ではパターン(1)がだんぜん主流を占め、次いで(3)、(2)、(5)の選考法を用いるケースが目立つ。