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AO・推薦入試エクストラ6月25日号

◆2020年から新たにAO入試を導入する国公私立大・短大

AO入試情報

◆2020年から新たにAO入試を導入する国公私立大・短大

7月上旬に弊社の『AO入試年鑑』を全国の高校にお届けする予定だが、それに先立って2020年度から新たにAO入試を実施する国公私立大・短大の情報概要を速報でご紹介する(詳細は本年鑑でご確認ください)。

<私立大>

■北海道千歳リハビリテーション大
募集人員→健康科学部=リハビリテーション学科理学療法学専攻4人・作業療法学専攻2人、出願資格→専願、現役、選考方法→1次=書類・学習能力試験(講義受講、知識の整理、講義内容試験)・面接、2次=提出課題レポートと添削後の修正
■亀田医療大
募集人員→看護学部=看護学科5人、出願資格→専願、浪人可、選考方法→書類・小論文・面接
■東京医療学院大
募集人員→保健医療学部=看護学科5人、リハビリテーション学科理学療法学専攻20人・作業療法学専攻8人、出願資格→専願、浪人可、選考方法→書類・プレゼンテーション・面接
■白梅学園大
募集人員→子ども学部=家族・地域支援学科10人、出願資格→専願、現役、選考方法→オープンキャンパスのAO入試プログラムにより出願を許可。出願後、課題レポート・面接で選考
■日本医科大
医学部=医学科で募集。詳細は要項で公表
■東洋英和女学院大
募集人員→人間科学部=保育子ども学科10人、出願資格→専願、現役、選考方法→オープンキャンパスのガイダンス受講(2回)により出願を許可。出願後、書類・表現活動・論述で選考
■名城大(英語ディスカッション入試)
募集人員→外国語学部=国際英語学科5人、出願資格→併願、浪人可、英検2級以上等、 選考方法→1次=書類、2次=基礎学力調査(英文で小論文出題)・英語ディスカッション(4人、約20分)
■大阪医科大
募集人員→看護学部=看護学科3人、出願資格→専願、浪人可、選考方法→1次=書類、2次=学力試験(出典は英文)・小論文・面接
■常磐会学園大
募集人員→国際こども教育学部=国際こども教育学科20人(英語表現方式5人、実技表現方式15人)、出願資格→専願、浪人可、自己推薦できる活動・得意分野を持つ者、選考方法→書類・課題取組み・面談

<私立短大>

■浜松学院大短大部
募集人員→幼児教育学科15人、出願資格→専願、浪人可、選考方法→オープンキャンパス参加・事前相談により出願を許可。出願後、書類・面接で選考

◆2020年度から新たにAO入試を実施する国公立大の概要

本年度から新たにAO入試を導入する国公立大の概要をご紹介する(詳細は本年鑑でご確認ください)。

<国立大>

■新潟大
募集人員→工学部=工学科(機械システム工4人、社会基盤工学2人、電子情報通信4人、知能情報システム3人、化学システム工学4人、材料科学3人、建築学2人、人間支援感性科学2人、協創経営3人)、出願資格→専願、現役、英検準2級以上等、選考方法→1次=書類、2次=小論文・面接(プレゼンテーションと基礎学力試問)

<公立大>

■新潟県立大
募集人員→国際経済学部=国際経済学科若干、出願資格→全国、専願、現役、選考方法→書類・面接
■神戸市外国語大
募集人員→外国語学部=全学科若干、外国語学部2部=英米学科若干、出願資格→全国、専願、2浪まで可、選考方法→1次=書類、2次=体験授業に基づくレポート作成・面接等

推薦入試情報

◆国公立大の学部系統別推薦入試の実施状況

一般入試は国立・公立とも全学部で実施するが、推薦入試の場合は国立大の全学部数のうち約7割、公立大では約9割が実施し、推薦入学者比率は国立大が12.2%、公立大が24.6%(2018年度)となっている。弊社の集計(複合領域は複数扱い)に基づいて、2019年度の学部系統別の実施状況をみておこう。

<国立大>

私立大では人文・社会系だけで50%近くを占めるのに対して、国立大のこの2分野は28%程度で、理学・工学・農・保健医療系の理系が50%を超えている。私立大の実施構図は「文高理低型」、国立大は「文低理高型」と対照的であることに留意したい。国立大の推薦入試の実施状況は、下記のグラフのとおりとなっている。

国立大 推薦入試の学部系統別実施状況

文系の中でも特に人文科学系は26学部(8.5%)と少ないので注意したい。社会科学系は59学部(19.3%)あるが、経済・経営・商学関係では専門課程対象も多く、普通課程を含むケースでは、小樽商科大、横浜国立大、名古屋大、滋賀大、神戸大、長崎大などが注目される。法学関係で実施するのは、東京大、新潟大、名古屋大、熊本大など限られている。

教員養成系は46学部(15.1%)で、教育系のあるほぼ全大学が実施するが、この3~4年で急速に学部再編が進んでいるので留意したい。  

理・工・農・保健などでの自然科学系は全体の5割強を占め、国立大推薦の中心的勢力で、特に保健・医療系は看護・医療関係の国立短大が全て4大化されて以降大幅に増加し、今日では工学系を上回る52学部(17.1%)と多い。

人気の高い工学系には、筑波大、電気通信大、東京大、静岡大、名古屋大、名古屋工業大、京都大、大阪大、九州工業大など魅力校が多い。農・水産学系も34学部(11.1%)とかなり豊富にあるが、獣医学関係は少ない。また、芸術・体育系、生活科学系の2分野は、国立大ではきわめて少ないので留意してほしい。

◆公立大:学部系統別推薦入試の実施状況

公立大の場合、全学部の約9割で公募推薦を実施するだけに、推薦入試の重要性はきわめて高い。中でも特筆されるのは、全216学部のうち3割近くを保健・医療系が占めている点だ。学部系統別の推薦入試実施状況は、下記グラフのとおり。

公立大 推薦入試の学部系統別実施状況

国立大と若干異なるのは、人文・社会科学系も4割近くにのぼり、文・理のバランスが比較的良いことだろう。理工学系と農学系は国立大と比較するとかなり少なく、全国型も少ないので、志望校選択には留意する必要がある。保健・医療系は59学部(27.3%)と群を抜いて多く、その中では看護関係が最も多い。また、芸術・体育系、生活科学系も相当数あり、女子人気を支える要因の1つとなっている。

ニュースフラッシュ

◆2021年度入試からの共通テストは英語配点が大幅に変更

文部科学省と大学入試センターは6月上旬までに現在の大学入試センター試験の後を継いで2021年1月から始める新試験「大学入学共通テスト」に関する実施概要を決め公表した。

まず大きく変わるのは英語で、センター試験時代に50点だった聞き取り(ヒアリング)試験が倍増の100点となる。一方で読解(リーディング)はこれまでの半分の100点になり、「聞く力」をこれまでより格段に重視する方針を打ち出した。

また、国語・数学では新たに記述式解答の問題を出題する。各科目のマーク式の出題も含め、思考力などを重視する姿勢を鮮明にしているのも注目される。

文部科学省は、新テストではセンター試験以上に思考力・表現力・判断力を重視した出題や、学校で学習する場面や、社会や生活と知識の関わりを想定した出題を増やしたいとし、これまで2度の試行調査を実施して出題方針を固めてきた。

新しい共通テストの出題教科・科目は、当面センター試験とほぼ同様だが、試験時間や配点に関する変更点があるので注意してほしい。国語ではマーク式に加え、記述式の大問1問(小問3問で構成)が出され、記述式の成績はマーク式(200点)とは別に段階式で採点される。数学I、数学IAでは記述式(小問3問)が出題され、配点はマーク式・記述式を合わせて100点となる。記述式の出題に伴い、試験時間は国語が80分→100分、数学の各科目は60→70分に延びる。

英語の場合、センター試験では筆記(80分・200点)とリスニング(30分・50点)にわけて出題されていたが、新テストではリーディング(80分・100点)とリスニング(30分・100点)に分かれる。聞き取り試験のウェートを高めた形だが、各大学が配点のウェートを変えて選抜に用いることも可能としている。

外部英語検定の用い方も大学によって異なることもあり、2021年度入試からの共通テストには十分注意する必要がある。

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