AO・推薦入試エクストラ11月25日号
12月~1月で出願の間に合う国公立大セ試併用型の2020推薦入試
AO入試情報
◆2019年12月以降でエントリー・出願の間に合う2020AO入試(1)私立大東日本
私立大のAO入試は、8月~11月の4か月間でほぼ終了しているが、出願が本年12月以降でまだ出願準備が間に合う私立大もかなり残っているので、今号では該当する東日本の主な大学・学部をご紹介する(募集人員・出願期間等の詳細は弊社のAO入試年鑑を参照してほしい)。なお、次号では西日本の私立大情報をお伝えする。
- <北海道>
- 旭川大=経済・保健福祉(経済はAOスポーツ入試含む)、札幌保健医療大=保健医療、日本医療大=保健医療、北翔大=教育文化・生涯スポーツ
- <東北地区>
- 青森大=総合経営・ソフトウェア情報・社会・薬、八戸学院大=地域経営・健康医療、八戸工業大=工・感性デザイン、弘前学院大=文・社会福祉、仙台大=体育、ノースアジア大=経済・法、東日本国際大=経済経営・健康福祉、福島学院大=福祉
- <茨城県>
- 筑波学院大=経営情報、常磐大=人間科学・総合政策・看護
- <栃木県>
- 足利大=工、宇都宮共和大=シティライフ・子ども生活、作新学院大=経営・人間文化、文星芸術大=美術
- <群馬県>
- 育英大=教育、関東学園大=経済、桐生大=医療保健、上武大=ビジネス情報、高崎商科大=商
- <埼玉県>
- 浦和大=社会・こども、共栄大=国際経営、埼玉学園大=人間・経済経営、埼玉工業大=工・人間社会、十文字学園女子大=人間生活・教育人文・社会情報デザイン、城西大=経済・現代政策・経営・理(化学・数学)・薬、尚美学園大=芸術情報・総合政策、駿河台大=法・経済経営・メディア情報・現代文化・心理、聖学院大=政治経済・人文・心理福祉、西部文理大=サービス経営、東京国際大=商・経済・言語コミュニケーション・国際関係・人間社会、東都大=ヒューマンケア・管理栄養・幕張ヒューマンケア、東邦音楽大=音楽、日本工業大=基幹工・先進工・建築、日本薬科大=薬、人間総合科学大=人間科学・保健医療、文教大=経営・情報、平成国際大=法・スポーツ健康、武蔵野学院大=国際コミュニケーション、ものつくり大=技能工芸
- <千葉県>
- 愛国学園大=人間文化、植草学園大=発達教育・保健医療(理学療法)、江戸川大=社会・メディアコミュニケーション、開智国際大=教育・国際教養、川村学園女子大=文・教育・生活創造、国際武道大=体育、敬愛大=経済・国際、三育学院大=看護、淑徳大=総合福祉・コミュニティ政策・教育・看護栄養・人文・経営、城西国際大=経営情報・国際人文・福祉総合・薬・メディア・観光・看護、聖徳大=児童、文、心理・福祉、人間栄養、音楽、清和大=法、千葉科学大=薬・危機管理・看護、千葉商科大=商経・政策情報・サービス創造・人間社会・国際教養、中央学院大=商・法・現代教養、東京情報大=総合情報・看護、明海大=外国語・経済・不動産・保健医療・ホスピタリティツーリズム(HTM)・歯、流通経済大=経済・社会・流通情報・法・スポーツ健康科学
◆2019年12月以降で出願の間に合う2020AO入試(1)私立大東日本(続)
ここでは東日本の私立大のうち、出願が本年12月以降でまだ出願準備が間に合う東京都・神奈川県・山梨県・長野県・新潟県の主な大学・学部をご紹介する(募集人員・出願期間等の詳細は弊社のAO入試年鑑を参照してほしい)。
- <東京都>
- 上野学園大=音楽、嘉悦大=経営経済、共立女子大=家政(建築・デザイン)、杏林大=総合政策(適性検査型)、恵泉女学園大=人文・人間社会、国士舘大=政経・文・理工・21世紀アジア、こども教育宝仙大=こども教育、駒沢女子大=人間総合、順天堂大=国際教養、杉野服飾大=服飾、大東文化大(後期)=文・経済・外国語・法・国際関係・経営・社会・スポーツ健康科学、多摩大=経営情報・グローバルスタディーズ、高千穂大=商・経営・人間科学、帝京大=薬・経済・法・文・外国語・教育・理工・医療技術・福岡医療技術、帝京科学大=生命環境・医療科学・教育人間科学、東海大(適性面接型)=国際文化・ 生物・経営・基盤工・農、東京有明医療大=保健医療、東京医療保健大=医療保健、東京家政学院大=現代生活、東京経済大=全学部(スカラシップ入試)、東京工芸大=工・芸術、東京女子体育大=体育、東京富士大=経営、東洋学園大=グローバルコミュニケーション・人間科学・現代経営、日本女子体育大=体育、日本体育大(トップアスリート入試)=体育・スポーツ文化・スポーツマネジメント、ヤマザキ学園大=動物看護、立教大=グローバル・リベラルアーツ・プログラム、立正大=仏教
- <神奈川県>
- 相模女子大=学芸・人間社会、松蔭大=経営文化・コミュニケーション文化・観光メディア文化、湘南工科大=工、昭和音楽大=音楽、洗足学園音楽大=音楽、田園調布学園大=人間福祉・子ども未来・人間科学、桐蔭横浜大=法・スポーツ健康政策・医用工、日本映画大=映画、横浜商科大=商、横浜創英大=こども教育、横浜美術大=美術
- <甲信越地区>
- 健康科学大=健康科学・看護、山梨学院大=法・経営、山梨英和大=人間文化、松本歯科大=歯、敬和学園大=人文、長岡大=経済経営、新潟経営大=経営情報・観光経営、新潟工科大=工、新潟産業大=経済、新潟薬科大=応用生命科学
推薦入試情報
◆12月~1月で出願の間に合う国公立大セ試併用型の2020推薦入試
国公立大でセ試を課さない推薦入試は、あらかた11月中に終了する。しかし、セ試併用型では2019年12月上旬~2020年1月の出願設定が相当数あり、まだ準備の間に合うケースがある。それらの主な大学・学部と募集人員(カッコ内は出願期間)をまとめてご紹介しておく(詳細は弊社の推薦入学年鑑を参照してほしい)。
<国立大>
- ■小樽商科大
- 商昼=90人(1月16日~23日)
- ■室蘭工業大
- 理工昼=創造工52人・システム理化学38人(1月24日~29日)
- ■岩手大
- 農(共同獣医)=3人(12月16日~18日)
- ■秋田大
- 教育文化=21人、医=医49人・保健33人、理工=49人、国際資源=13人(12月12日~18日)
- ■山形大
- 人文社会=23人、理=35人、医(看護)=20人(1月20日~23日)
- ■福島大
- 人文社会昼=45人(12月9日~12日)
- ■宇都宮大
- 農=農業環境工4人・森林科学4人(1月20日~24日)
- ■東京工業大
- 理学院=8人(12月17日~19日)
- ■東京農工大
- 農=32人(1月17日~23日)
- ■一橋大
- 商=15人・経済15人・法10人・社会10人(1月27日~1月31日)
- ■横浜国立大
- 理工(化学・生命系)=25人(1月20日~24日)
- ■山梨大
- 医=医35人(地域枠‐12月12日~19日)
- ■信州大
- 経法=20人(12月12日~20日)
- ■上越教育大
- 学校教育50人(12月6日~12日)
- ■金沢大
- 人間社会=59人、医=医27人・保健35人(12月16日~20日)
- ■福井大
- 教育=24人、医=30人、国際地域=10人(12月9日~13日)
- ■岐阜大
- 教育=42人、地域科学=10人、応用生物科学=25人(12月17日~20日、)、工=74人、医=医43人(1月21日~29日)
- ■静岡大
- 人文社会科学昼=59人、人文社会科学夜=35人、教育=61人、情報=17人、理=35人、工=52人、農=40人(1月27日~1月31日)
- ■愛知教育大
- 教育=132人(1月20日~24日)
- ■名古屋大
- 法=45人、経済=40人、教育=10人、情報=22人、理=50人、医=医10人・保健74人、工=66人、農=34人(1月21日~24日)
- ■名古屋工業大
- <一般推薦>工1部‐高度工学教育‐生命・応用化学20人、物理工15人、情報工15人、創造工学教育(材料・エネルギー、情報・社会)=15人(1月21日~24日)
- ■三重大
- 人文(推薦C‐法律経済)=10人(1月21日~24日)、教育(学校‐理科・家政)=7人、教育(地域推薦)=若干、医=医35人・看護20人(12月16日~19日)、工=総合工<機械工>10人(1月21日~24日)
- ■神戸大
- 医(地域特別枠)=医10人(1月14日~22日)、経済=50人(12月16日~20日)、経営=40人(12月9日~13日)、海事科学=3人(12月6日~12日)
- ■兵庫教育大
- 学校教育=50人(12月6日~13日)
- ■奈良女子大
- 理=20人、生活環境=34人(12月17日~24日)
- ■和歌山大
- 教育(一般枠)=20人(1月6日~8日)、システム工=35人(1月7日~9日)
- ■鳥取大
- 地域=6人、医(生命科学)=5人、工=17人、農=生命環境農40人(1月21日~24日)、医=医20人・保健40人、農=共同獣医5人(12月11日~17日)
- ■島根大
- 総合理工=24人(1月20日~24日)
- ■岡山大
- 経済昼=40人、歯=10人(1月15日~19日)
- ■山口大
- 人文=30人、教育=10人、医=医42人・保健18人、工=55人、共同獣医=3人(12月16日~20日)
- ■徳島大
- 総合科学=45人、歯=15人、薬=10人、理工昼=143人、医=医42人・医科栄養13人・保健33人、生物産業資源=22人(1月21日~24日)
- ■鳴門教育大
- 学校教育=13人(12月16日~20日)
- ■香川大
- 法昼=30人、経済昼=45人、創造工=46人(1月20日~24日)
- ■愛媛大
- 工=62人(12月9日~13日)
- ■高知大
- 教育=27人、農林海洋科学=39人(1月20日~24日)
- ■九州工業大
- 工=16人(1月22日~27日)
- ■長崎大
- 医=39人(2019年度)、薬=8人、情報データ科学=12人、環境科学=16人(12月16日~20日)
- ■熊本大
- 教育=53人、医=医20人・保健36人、薬=20人、工=111人(1月20日~24日)
- ■宮崎大
- 医=医40人(12月2日~4日)、教育=学校教育<小学校主免>12人・発達支援教育3人(12月16日~18日)
- ■鹿児島大
- 法文=80人、教育=38人、理=理20人、医=医15人、歯=5人、共同獣医=2人、工=72人(1月21日~23日)
◆12月~1月で出願の間に合う国公立大セ試併用型の2020推薦入試
ここでは本年12月~1月でまだ出願の間に合う公立大のセ試併用型の情報をご紹介する(詳細は弊社の推薦入学年鑑を参照してほしい)。
<公立大>
ニュースフラッシュ
◆大学入試で主体性評価の重みが増す
2020年度に小学校から順次導入される新学習指導要領では、教育基本法が定める「学力の3要素」を重視した授業を求めている。文部科学省は大学入試でも従来の「知識・技能の確実な習得」「思考力・判断力・表現力」に加えて、学習指導要領に掲げた「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を多面的・総合的に評価するよう求めている。
これまで、主体性などの評価はAO・推薦入試で重視されてきた。だが、文科省は入試改革の重要な一環として、一般選抜でも積極的に取り入れるよう求めている点が、これまでにない特質といえよう。
主体性などを評価する際の資料は、(1)高校が生徒の特徴や活動実績などをまとめた調査書、(2)志願者本人が作成した活動報告書や入学希望理由書など、(3)面接や集団討論、プレゼンテーションなどの評価やエッセーなどの資料の3つに大別される。
調査書はこれまでの一般選抜でも大学へ提出されていた。しかし、短期間で多数の受験生の合否判定をしなければならない一般選抜における活用度はきわめて低かった。
そこで「主体性等」を一般選抜でも活用させたい文科省は、入試改革に合わせて、調査書の書式を大幅に見直す。裏表1枚だった枚数を「無制限」にし、各教科・科目の学習での特徴、部活動、ボランティア活動、留学・海外経験、資格・検定など、項目ごとに記載欄を設けた。
また、文科省は高校の作業量を減らし、大学が膨大なデータを短期間で分析・処理しやすくするため、調査書の電子化システムの開発を民間に委託して進めている。電子化されれば、大学は蓄積されていく情報データを根拠に学生の選抜がしやすくなると期待されている。
2021年度入試から一般選抜で調査書の活用をスタートする大学もある。筑波大は、調査書の記載内容を点数化して合否判定に用いる。東北大は、合否ラインで同点のケースで、調査書を見て主体性評価が高い志願者を優先的に合格させる。
さらに、ここ数年、高校で普及が進んでいる「eポートフォリオ」の活用を文科省は後押しする。これは、生徒が自ら学習内容や活動の情報をスマートフォンなどで入力して作るデータベース。教員らはその情報を見て、指導に生かすことができる。すでに47%の高校が導入済みで、今後の導入を検討中が24%で、大勢的には導入される方向が見えてくる。
文科省は大学入試で活用するシステムの研究を、関西学院大などのグループに委託し、昨年「ジャパンeポートフォリオ」(JeP)が完成した。今春には一部の大学が、一般入試やAO・推薦入試でJePを合否判定に採用した。
これまで学科試験の得点数値のみで、合否を分けていた時代はまもなく終りに近づきつつある。しかし、高校・生徒・社会はむろん、高等教育を担う諸機関の協働がなければ、その成果は期待できないだろう。