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総合型・推薦型選抜エクストラ8月10日号

2021国立大総合型選抜の状況

総合型選抜情報

◆2021国立大総合型選抜の状況

国立大総合型選抜(AO)の志願者数は、2016年度に初めて1万の大台に乗った後、2017~19年度の3年連続で増加している。2021年度は初めて1万5千人の大台に乗り、今後も総合型選抜の志願者数は増加すると予測される(弊社集計)。

志願者数・合格者数を示すと次のとおり。

志願者数 合格者数 競争率
人文科学系 1,223 350 3.5
社会科学系 2,272 846 2.7
教育・教員養成系 2,052 568 3.6
理学系 1,250 470 2.7
工学系 4,437 1,641 2.7
農・水産・獣医系 1,166 444 2.6
保健・医療系 2,050 570 3.6
生活科学系(栄養)  110 11 10.0
芸術系 187 71 2.6
スポーツ・体育(健康)系 253 90 2.8
(計) 15,000 5,061 3.0

最も志願者の集中が目立つのは工学系で約4千4百人、理学系と合せると約5千6百人にのぼる。第2位は社会科学系の2,272人、次いで教育・教員養成系、保健・医療系の人気が続いている。

競争率からみると、生活科学系10.0倍、教育・教員養成系、保健・医療系が3.6倍、人文科学系が3.5倍とこの4分野が平均をかなり上回っている。2021年度は志願者数が増加しているが、それ以上に合格者数の増加が多いので、全体の競争率は3.5→3.0倍と大幅に下がっている。

◆2021公立大の総合型選抜志願者数は700人増

公立大の総合型選抜(AO)志願者数は、2018年度に大幅に増加して、3千人を超えたが、2019・20年度はそれを若干上回る形でさらに増加し、4年連続の志願増となっている(弊社集計)。

志願者数・合格者数を示すと次のとおり。

志願者数 合格者数 競争率
人文科学系 658 178 3.7
社会科学系 1,584 545 2.9
教育・教員養成系 92 26 3.5
理工学系 737 254 2.9
農・水産・獣医系 101 44 2.3
保健・医療系 207 45 4.6
生活科学系(栄養) 0 - -
芸術系 570 131 4.4
スポーツ・体育(健康) 93 13 7.2
(計) 4,042 1,236 3.3

公立大の総合型選抜実施学部は、社会科学系が全体の39.2%を占め、次いで人文系・工学系が13.6%、保健・医療系は8.6%と少ない。ただ、理学系・工学系はここ数年、増加しているので要注意だろう。

志願者数をみると、社会科学系が全体の43%を占めて、断然多いのが目につく。次いで理工学系の737人、人文科学系の658人、芸術系の570人と続くが、その他の系統は少ない。

競争率をみると、スポーツ・体育(健康)系7.2倍、保健・医療系の4.6倍、芸術系の4.4倍、人文系の3.7倍が高い。公立大の総合型選抜はここ数年、実施校数・学部数・志願者数ともに増加しており、やや活発化する兆しが出ている。

学校推薦型選抜情報

◆私立大:2022学校推薦型選抜の新規実施速報

現在、弊社では9月初旬発行予定の全国版「学校推薦型選抜年鑑」作成の最終段階に入っているが、私立大で判明した主な新規実施情報を年鑑より一足先にご紹介する。募集人員の*印は指定校制を含む人数、<推薦区分>の名称は原則として本年鑑の表示による。

[東日本私立大]

■札幌国際大
<奨学生推薦>人文学部=国際教養学科6人、心理学科臨床心理専攻5人・子ども心理専攻5人、観光学部=観光ビジネス学科14人、スポーツ人間学部=スポーツビジネス学科6人、スポーツ指導学科8人
■群馬医療福祉大
<一般推薦>医療技術学部=医療技術学科臨床検査学専攻(1期8人/2期2人)・臨床工学専攻(1期8人/2期2人)
<地域推薦>医療技術学部=医療技術学科臨床検査学専攻2人・臨床工学専攻2人
■日本工業大
<一般推薦>先進工学部=データサイエンス学科*14人
<専門課程推薦>先進工学部=データサイエンス学科*25人
■秀明大
<一般推薦>学校教師学部=中等教育教員養成10人、看護学部=看護学科15人
■聖徳大
<一般推薦>教育学部=教育学科(昼)‐前期*15人/後期9人、教育学科(夜)若干
■明海大
<有資格者・課外活動推薦>ホスピタリティ・ツーリズム学部=ホスピタリティ・ツーリズム学科デジタル・イノベーションメジャー1人
<地域推薦(沖縄特別奨学生)>ホスピタリティ・ツーリズム学部=ホスピタリティ・ツーリズム学科デジタル・イノベーションメジャー(推薦定員は定めず)
■嘉悦大
<一般・特定教科推薦>経営経済学部=経営経済学科15人
■共立女子大
<一般推薦>家政学部=被服学科10人、食物栄養学科食物学専攻5人・管理栄養士専攻5人、建築・デザイン学科10人、児童学科15人、文芸学部=文芸学科25人、国際学部=国際学科20人、看護学部=看護学科10人
■芝浦工業大
<女子学生推薦>工学部=材料工学科3人、応用化学科3人、情報通信工学科3人、情報工学科3人、土木工学科3人
■帝京大
<一般推薦>外国語学部=国際日本学科*15人
■帝京平成大
<一般推薦>健康医療スポーツ学部=医療スポーツ学科動物医療コース*10人
■東海大(推薦定員は未定)
<一般推薦>児童教育学部=児童教育学科、情報理工学部=情報メディア学科、工学部=機械システム工学科、医工学科、生物工学科、人文学部=人文学科、文理融合学部=経営学科、地域社会学科、人間情報工学科
■東邦大
<一般推薦>理学部=生物学科*12人、生物分子科学科*10人、物理学科*7人、情報科学科*19人、生命圏環境科学科*5人
■二松学舎大
<専門課程推薦>国際政治経済学部=国際政治経済学科・国際経営学科5人
■東洋英和女学院大
<宗教関連推薦>人間科学部=人間科学科、保育子ども学科、国際社会学部=国際社会学科、国際コミュニケーション学科(推薦定員はスポーツ推薦に含む)

[西日本私立大]

■佐久大
<課外活動推薦>人間福祉学部=人間福祉学科*35人
■長岡大
<一般・有資格者推薦>経済経営学部=経済経営学科5人
■新潟産業大
<有資格者・課外活動推薦>経済学部=経済経営学科(前期3人/後期3人)、文化経済学科(前期2人/後期2人)
<課外活動推薦>経済学部=経済経営学科(前期3人/後期3人)、文化経済学科(前期2人/後期2人)
■静岡理工科大
<一般推薦>理工学部=土木工学科3人
<一般推薦(自己推薦)>理工学部=土木工学科2人
<奨学生推薦(専門・総合特別)>理工学部=土木工学科(全学部で13人)
<奨学生推薦(給費型奨学生)>理工学部=土木工学科(全学部で13人)
■金城学院大
<一般推薦(適性検査型)>看護学部=看護学科20人
■至学館大
<一般推薦>健康科学部=体育科学科(前期20人/後期2人)
<有資格者・課外活動推薦>健康科学部=体育科学科若干
■人間環境大
<一般推薦>総合心理学部=総合心理学科*15人
■藤田医科大
<一般推薦(併願)>保健衛生学部=リハビリテーション学科作業療法専攻3人
■鈴鹿医療科学大
<一般推薦(基礎テスト方式)>保健衛生学部=救急救命学科4人
<一般推薦(基礎テスト方式・面接プラス)>保健衛生学部=救急救命学科*7人
<地域推薦(面接方式・特別枠)>保健衛生学部=救急救命学科1人
■京都文教大
<一般推薦(春期専願)>総合社会学部=総合社会学科若干、臨床心理学部=臨床心理学科若干
■佛教大
<一般推薦(基礎評価方式)>教育学部=幼児教育学科(未定)
<一般推薦(総合評価方式)>教育学部=幼児教育学科(未定)
■追手門学院大
<一般推薦(総合評価型・2教科基礎学力型)>文学部=人文学科日本文学専攻(前期14人/後期4人)・歴史文化専攻(前期14人/後期4人)・美学・建築文化専攻(前期5人/後期2人)、国際学部=国際学科グローバルスタディーズ専攻(前期10人/後期3人)
<一般推薦(数学基礎学力型)>文学部=人文学科美学・建築文化専攻(推薦定員は総合評価型・2教科基礎学力型前期に含む)、心理学部=心理学科人工知能・認知科学専攻8人
■大阪音楽大
<一般推薦>音楽学部=音楽学科ミュージックビジネス専攻(学部で80人)
<専門課程・課外活動推薦(特別推薦)>音楽学部=音楽学科ミュージックビジネス専攻(一般推薦に含む)
■大阪工業大
<一般推薦(普通科高校特別)>工学部=応用化学科6人、環境工学科3人、生命工学科3人
■大阪信愛学院大(仮称)
<一般推薦>教育学部=教育学科(前期20人/後期5人)、看護学部=看護学科(前期20人/後期5人)
■大阪電気通信大
<一般推薦(後期)>工学部=電気電子工学科5人、電子機械工学科5人、機械工学科6人、基礎理工学科4人、環境科学科6人、建築学科5人、情報通信工学部=情報工学科13人、通信工学科6人、医療健康科学部=医療科学科5人、理学療法学科2人、健康スポーツ科学科4人、総合情報学部=デジタルゲーム学科11人、ゲーム&メディア学科9人、情報学科7人
■関西外国語大
<スポーツ推薦(特技B方式)>英語国際学部=英語国際学科若干
<スポーツ・課外活動推薦(特技D方式)>外国語学部=英米語学科(推薦定員は特技C方式に含む)
■近畿大
<一般推薦>理工学部=エネルギー物質学科*38人
■帝塚山学院大
<専門課程推薦>人間科学部=食物栄養学科健康実践栄養士課程若干
<有資格者・課外活動推薦(スペシャルスキル型)>リベラルアーツ学部=リベラルアーツ学科2人、人間科学部=心理学科2人、食物栄養学科管理栄養士課程2人・健康実践栄養士課程2人
■芦屋大
<一般推薦(学業特待生)>臨床教育学部=教育学科・児童教育学科10人、経営教育学部=経営教育学科5人
■神戸国際大
<有資格者推薦>経済学部=経済経営学科8人、国際文化ビジネス・観光学科3人
■神戸親和女子大
<一般推薦(資格活用型入試)>教育学部=スポーツ教育学科(推薦定員は面接型入試前期に含む)
■流通科学大
<有資格者推薦(商業科・総合学科等)>商学部=経営学科6人、マーケティング学科5人、経済学部=経済学科4人、経済情報学科2人、人間社会学部=人間社会学科3人、観光学科2人、人間健康学科3人
■高野山大
<一般推薦>文学部=教育学科22人
■岡山理科大(推薦定員は未定)
<一般推薦(A日程)>情報理工学部=情報理工学科、生命科学部=生物科学科、アクティブラーナーズコース
<一般推薦(普通科選抜)>情報理工学部=情報理工学科、生命科学部=生物科学科、アクティブラーナーズコース
<特定教科推薦(特定教科・科目選抜)>情報理工学部=情報理工学科、生命科学部=生物科学科、アクティブラーナーズコース
<専門課程推薦(特別推薦)>情報理工学部=情報理工学科、生命科学部=生物科学科、アクティブラーナーズコース
■梅光学院大
<一般・特定教科推薦(公募制)>文学部=人文学科国際教養専攻*12人
■九州共立大
<一般推薦(スポーツ推薦方式)>経済学部=経済・経営学科(推薦定員は一般推薦面接方式に含む)
■西日本工業大(推薦定員は未定)
<奨学生推薦>工学部=総合システム工学科、デザイン学部=建築学科、情報デザイン学科

ニュースフラッシュ

◆2025年度共通テストから「情報」を加え6教科8科目を検討

国立大学は大学入試センター時代の2004年から、国語、地歴・公民、数学、理科、外国語の5教科から7科目を課すことを原則としてきた。しかし、現在国大協の入試委員会がそれに「情報」を加えた6教科8科目の出題を原則とする案を検討している。

「情報」は2003年度から高校で全員が必ず履修する教科となり、2022年度の高1から導入される新学習指導要領では情報Iと情報IIの2科目に再編される。プログラミングなどを学ぶ情報Iが必修科目で、データサイエンスの手法を使った分析も学ぶ発展的な情報IIは選択科目となっている。

政府は2018年度に公表した成長戦略の中で「義務教育終了段階での高い数理能力を、文系理系を問わず、大学以降も伸ばしていけるよう、大学入学共通テストで基礎的な科目として情報Iを追加する」方向性を打ち出した。今年3月には共通テスト作問を担う大学入試センターが、2025年度実施の共通テストから出題教科に情報を追加する方針を発表し、出題範囲は情報Iの内容とした。

国大協の入試委員会では賛否が割れているが、大学入試を巡っては「教科・科目の変更が大きな影響を及ぼす場合は、2年程度前には予告・公表する」という文科省の定めた「2年前ルール」がある。国大協が「2025年度の共通テストから情報を加えた6教科8科目を原則とする」と決定した場合、各国立大はそれを踏まえ、遅くとも2022年度にはその方針を決めなければならない。

ただ、高校現場ではまだ専門教員の整備が追いついていない。文科省が47都道府県と19政令指定都市を対象に実施した調査では、昨年5月1日時点で情報担当教員5,072人のうち2割余の1,233人が情報免許状保有の教員ではなく、校内の他教科の教員が1年以内に限り教えられる「免許外教科担任」や「臨時免許状」を持つ教員だった。こうした学習環境には地域差もあり、全国高校長協会は昨年11月、大学入試センターに「出題科目とするには解決すべき事項が多い」として延期を要望している。英語民間試験、国語・数学での記述式導入に続いて、6教科8科目への移行が第3の失敗にならぬよう懸念する声はかなり強い。

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