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総合型・推薦型選抜エクストラ6月25日号

◆2021年度から新たに総合型選抜を実施する主な私立大の学部・学科

総合型選抜情報

◆2021年度から新たに総合型選抜を実施する主な私立大の学部・学科

前号で2021年度から新規に総合型選抜を実施する国公私立大の概要をご紹介したが、今号ではそれら以外の新規に実施する主な学部・学科およびその募集人員・選考方法などをまとめてレポートする。詳細は弊社の「総合型選抜年鑑」でご確認ください。

<私立大>

■中央大
<自己推薦特別入試>外国語型→文学部全専攻、募集人員=各専攻若干名、出願条件=併願、浪人可、英語・ドイツ語・フランス語の有資格者、選考方法=1次→書類審査(フランス語文学専攻は小論文を提出)、2次→講義理解力試験・面接等
専攻適性型→文学部フランス語文学専攻4人、日本史学専攻5人、哲学専攻3人、社会学専攻15人、心理学専攻4人、出願条件=本年鑑を参照、選考方法=1次→書類審査・提出小論文、2次→講義理解力試験・面接等
(注)ほかに文学部は「学びのパスポートプログラム」を実施(10名)。
■東京都市大
<創作ソフトウェア入試>情報工学部=情報科学科・知能情報工学科6人(2段階選抜制含む)、出願条件=併願、浪人可、その他は本年鑑参照、選考方法=書類審査・創作したソフトウェア・面接(パワーポイントによる創作ソフトウェアのプレゼンテーション含む)
■日本大
法学部=法律学科(法曹コース)5人、政治経済学科5人、新聞学科5人、経営法学科5人、公共政策学科5人、出願条件=専願、浪人可、その他は本年鑑参照、選考方法=1次→書類審査、2次→筆記試験・口頭試問および面接。公共政策学科はほかにグループワークを課す
生物資源科学部=生命農学科2人、生命化学科2人、動物資源科学科2人、食品ビジネス学科2人、森林資源科学科2人、海洋生物資源科学科2人、生物環境工学科2人、食品生命学科2人、国際地域開発学科2人、応用生物科学科2人、くらしの生物学科2人、出願条件=本年鑑参照、選考方法=1次→書類審査・提出小論文、2次→課題に関する講義に加えて実験・実習・演習およびグループワーク討議等、プレゼンテーションおよび口述試験
■桜花学園大
<基礎学力評価型>保育学部=保育学科12人・国際教養こども学科6人、学芸学部=英語学科6人、出願条件=併願、浪人可、選考方法=書類審査・学科試験(国総・国表<現代文>、C英I II ・英表I、各100点)
■梅花女子大
<総合基礎力入試>文化表現学部=情報メディア学科8人・日本文化学科4人・国際英語学科4人、心理こども学部=こども教育学科10人・心理学科8人、食文化学部=食文化学科8人、管理栄養学科5人、看護保健学部=看護学科18人・口腔保健学科12人、出願条件=併願、1浪可、選考方法=書類審査・学科試験(国総<古文・漢文除く>・C英I II から1科目、ただし日本文化学科=国語、国際英語学科=英語指定、100点)
■広島国際大
<後期>募集学部→保健医療学部・総合リハビリテーション学部・健康スポーツ学部・健康科学部、募集人員・出願条件=本年鑑参照、選考方法=書類審査・小論文(600字・60分)・面接
■福岡大
工学部=機械工学科2人、電気工学科3人、電気情報工学科2人、建築学科2人、出願条件=専願、1浪可、その他は本年鑑参照、選考方法→1次=書類審査、2次=建築学科→面接(スケッチ課題・スケッチに関する口頭試問含む)、その他→小論文・面接(口頭試問含む)

◆2021年度から新たに総合型選抜を実施する主な国公立大の学部・学科

前号で2021年度から新規に総合型選抜を実施する国公立大の概要をご紹介したが、今号ではそれら以外の新規に実施する主な学部・学科およびその募集人員・選考方法をまとめてレポートする。詳細は弊社の「総合型選抜年鑑」でご確認ください。

<国立大>

■岩手大
<総合型選抜I>教育学部学校教育教員養成課程=小学校教育コース35人、特別支援教育コース3人
<総合型選抜 II >農学部=植物生命科学科4人、応用生物化学科4人、森林科学科3人、食料生産環境学科(農村地域デザイン学コース・食産業システム学コース4人、水産学システムコース2人)、動物科学科3人、共同獣医学科5人
■福島大
人文社会学群=人間発達文化学類芸術・表現コース(音楽4人、美術4人)、選考方法→書類審査・小論文・実技・面接(小論文・実技・面接のうち、いずれかが30点に達しない者は、合格者とならない)、スポーツ健康科学コース(スポーツ12人)、選考方法→1次=書類審査、2次=小論文・面接(口頭試問含む‐小論文・面接のいずれかが30点に達しない者は、合格者とならない)、経済経営学類11人、選考方法→1次=書類審査・提出課題図書レポート(20名程度を選抜)、2次=グループ討論・面接、3次=共通テスト(国・外・地公・数の3つの教科グループのうち、2つおいて60点以上<100点満点換算>の科目がある者を最終合格者とする)
■茨城大
理学部理学科=化学コース5人、生物科学コース5人、地球環境科学コース5人、学際理学コース5人、選考方法→書類審査・面接・共通テスト(5‐7~8科目)
■富山大
人間発達科学部=人間環境システム学科地域スポーツコース10人、選考方法→書類審査・実技・面接、環境社会デザインコースまたは人間情報コミュニケーションコース5人、選考方法→1次=書類審査、2次=面接(数学・理科の基礎学力試問含む)、最終=共通テスト(数IA・ II B指定、理<物・化・生・地学から2科目>、英)。500点満点で325点以上の場合を最終合格とする
経済学部(昼)=経済学科4人、経営学科3人、経営法学科3人、選考方法→1次=書類審査・小論文・面接、最終=共通テスト(国・数<2科目>・英)。600点満点で300点以上の場合を最終合格とする
理学部=物理学科5人、選考方法→1次=書類審査・面接・物理に係わる簡単な実験あるいは模擬授業などに対するレポート課題、最終=共通テスト(数IA・ II B指定、物、英)。500点満点で260点以上の場合を最終合格とする。生物学科4人、選考方法→1次=書類審査・小論文(生物学的思考力を問う内容含む)・面接、最終=共通テスト(数IA・ II B指定、理<「生基・物基」・「生基・化基」・「生基・地基」・生から1科目>、外)。800点満点で450点以上の場合を最終合格とする
■九州工業大
<総合型選抜I>工学部=工学1類5人、工学2類9人、工学3類6人、工学4類3人、工学5類3人、情報工学部=情工1類8人、情工2類4人、情工3類6人、選考方法→1次=書類審査・講義受講・レポート作成・課題解決型記述問題、2次=学びの計画書作成・適性検査(数・理分野、英語分野)・グループワーク・面接

<公立大>

■東京都立大
<ゼミナール入試>健康福祉学部=看護学科1人、理学療法学科1人、作業療法学科2人、出願資格→全国、専願、英検2級1950以上等相当の有資格者、選考方法→1次=書類審査、2次=ゼミナール受講後のレポート・面接(口頭試問含む)
<科学オリンピック入試>システムデザイン学部=情報科学科若干名、出願資格→全国、国際情報オリンピックの国内選考会で好成績をおさめた者など、選考方法→書類審査・面接(口頭試問含む)
<研究室探検入試>都市環境学部=環境応用化学科4人、出願資格→全国、専願、外・数・理(化基・化)が各3.5以上で英検準2級以上等相当の有資格者、C英I II III・英表I II 、数I II IIIAB、化基・化の履修者、選考方法→1次=書類審査、2次=研究室探検、それを受けてのグループ討論・小論文
■福岡女子大
国際文理学部=環境科学科2人、出願資格→口頭試問選択分野(化・生・物・数学)の成績が4.0以上、その他は本年鑑参照、選考方法→書類審査・研究発表および質疑応答・口頭試問(化・生・物・数学から1分野選択)・面接、食・健康学科2人、出願資格→英検準1級以上等の有資格者、化・生・物のうち2科目以上の履修者、選考方法→書類審査・プレゼンテーションおよび口頭試問・グループディスカッション・面接

学校推薦型選抜情報

◆国公立大の学部系統別推薦入試の実施状況

一般入試は国立・公立とも全学部で実施するが、推薦入試の場合は国立大の全学部数のうち約7割、公立大では約9割が実施し、推薦入学者比率は国立大が12.2%、公立大が25.1%(2019年度)となっている。弊社の集計(複合領域は複数扱い)に基づいて、2020年度学部系統別の実施状況をみておこう。

<国立大>

私立大では人文・社会系だけで50%近くを占めるのに対して、国立大のこの2分野は28%程度で、理学・工学・農・保健医療系の理系が50%を超えている。私立大の実施構図は「文高理低型」、国立大は「文低理高型」と対照的であることに留意したい。国立大の推薦入試の実施状況は、下記のグラフのとおりとなっている。

国立大 推薦入試の学部系統別実施状況

文系の中でも特に人文科学系は26学部(8.5%)と少ないので注意したい。社会科学系は59学部(19.3%)あるが、経済・経営・商学関係では専門課程対象も多く、普通課程を含むケースでは、小樽商科大、横浜国立大、名古屋大、滋賀大、神戸大、長崎大などが注目される。法学関係で実施するのは、東京大、新潟大、名古屋大、熊本大など限られている。

教員養成系は46学部(15.1%)で、教育系のあるほぼ全大学が実施するが、この3~4年で急速に学部再編が進んでいるので留意したい。  

理・工・農・保健などでの自然科学系は全体の5割強を占め、国立大推薦の中心的勢力で、特に保健・医療系は看護・医療関係の国立短大が全て4大化されて以降大幅に増加し、今日では工学系を上回る52学部(17.1%)と多い。

人気の高い工学系には、筑波大、電気通信大、東京大、静岡大、名古屋大、名古屋工業大、京都大、大阪大、九州工業大など魅力校が多い。農・水産学系も34学部(11.1%)とかなり豊富にあるが、獣医学関係は少ない。また、芸術・体育系、生活科学系の2分野は、国立大ではきわめて少ないので留意してほしい。

◆公立大:学部系統別推薦入試の実施状況

公立大の場合、全学部の約9割で公募推薦を実施するだけに、推薦入試の重要性はきわめて高い。中でも特筆されるのは、全224学部のうち3割近くを保健・医療系が占めている点だ。学部系統別の推薦入試実施状況は、下記グラフのとおり。

公立大 推薦入試の学部系統別実施状況

国立大と若干異なるのは、人文・社会科学系も4割近くにのぼり、文・理のバランスが比較的良いことだろう。理工学系と農学系は国立大と比較するとかなり少なく、全国型も少ないので、志望校選択には留意する必要がある。保健・医療系は60学部(26.8%)と群を抜いて多く、その中では看護関係が最も多い。また、芸術・体育系、生活科学系も相当数あり、女子人気を支える要因の1つとなっている。

ニュースフラッシュ

◆大学入試の日程が本決まり‐共通テストは第1・第2日程で実施

2021年度の大学入学共通テストについて、文部科学省は来年1月16日・17日を第1日程、1月30・31日を第2日程(第1日程の追試も兼ねる)として、大学入学共通テストを実施すると発表した。どちらの日程で受験するかは、生徒自身が決めることとなっているが、今年から始まる共通テストだけに、第2日程を受験する生徒が多い可能性も十分に考えられる。

1つ目の問題点としては、第2日程を設定することによって、共通テストの成績提供が1週間以上遅れることである。当然、共通テストを利用している私立大学は、早い入試日程では間に合わないので、入試日程を見直さざるを得なくなるだろう。第2日程の特例追試は2月13日・14日に設定された(当初は予定なし)。

2つ目の問題展としては、第1日程と第2日程のテストの難易度をどこまでそろえられるかという問題。2つの日程の間では得点調整を行わないので、地方の国公立大において、総合型・学校推薦型などでは、共通テストを重視している大学もあるので、両日程でいかに難易度に差が生じないようにするかが大きな課題となるだろう。


大学入試の日程概要は次のとおりとなる。

2020年9月15日     総合型選抜の出願開始(合格発表は11月1日以降)

    11月1日     学校推薦型選抜の出願開始(合格発表は12月1日以降)

2021年1月16日・17日  大学入学共通テスト(第1日程)

    1月30日・31日  大学入学共通テスト(第2日程。第1日程の追試も兼ねる)

   2月上旬     私立大の一般選抜

   2月13日・14日  大学入学共通テスト第2日程の特例追試

   2月25日以降   国公立大2次試験の前期日程

   3月8日以降    公立大2次試験の中期日程

   3月12日以降   国公立大2次試験の後期日程


今後もコロナ禍がくすぶり続けることが予測されるだけに、学校関係者や受験生の皆さんは十分健康管理に留意されて、栄冠をめざしてほしいものだ。

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