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AO・推薦入試エクストラ7月10日号

私立大2016AO入試:新規実施の学部・学科情報

AO入試情報

◆私立大2016AO入試:新規実施の学部・学科情報

弊社から全国版「AO入試年鑑」が各高校に配布されたと思うが、前号の新規導入校紹介に続いて、今号では主要な「新規実施の学部・学科」の情報をまとめて、東日本・西日本別にご紹介する(出願資格・選考方法・日程等の詳細はAO入試年鑑を参照してほしい)。

■東北文化学園大
<B方式>医療福祉学部=リハビリテーション学科理学療法学専攻1期3人・2期2人、看護学科1期5人・2期若干(3.5以上)
■宮城学院女子大
現代ビジネス学部=現代ビジネス学科5人(設置認可申請中)、教育学部=教育学科15人(新設)、学芸学部=音楽学科4人
■東北福祉大
総合福祉学部=福祉行政学科11人(2015新設)
■常盤大
全学部で「個別参加型」を導入
■共立女子大
家政学部=建築・デザイン学科‐作品・面接方式10人
■工学院大
先進工学部=応用物理学科2人、機械理工学科2人
■清泉女子大
文学部=文化史学科5人
■帝京科学大
医療科学部=医療福祉学科20人(設置認可申請中)、こども学部=幼児保育学科30人、学校教育学科30人(届出計画中)
■東京家政学院大
現代生活学部=生活デザイン・児童・人間福祉の3学科でオープンキャンパス参加型を新規導入
■東京経済大
コミュニケーション学部=表現AO入試を新規導入
■東京未来大
こども心理学部=特待生入試を導入
■日本大
文理学部=ドイツ文学科2人、社会福祉学科3人、スポーツ科学部=競技スポーツ学科40人(新設)
■武蔵大
社会学部=メディア社会学科若干‐クリエイティブ・チャレンジ方式を導入
■明治学院大
心理学部=心理学科10人(英・数・国3.8以上)
■神奈川工科大
看護学部=看護学科5人
■山梨学院大
国際リベラルアーツ学部=国際リベラルアーツ学科5人(専願、現役、3.5以上)

◆西日本私立大2016AO入試:新規実施の学部・学科情報

前号の新規導入校紹介に続いて、今号では主要な「新規実施の学部・学科」の情報をご紹介する(出願資格・選考方法・日程等の詳細はAO入試年鑑を参照してほしい)。

<西日本私立大>
■金沢星稜大
人間科学部=こども学科2人
■愛知淑徳大
グローバル・コミュニケーション学部=グローバル・コミュニケーション学科5人(AO入試I・IIの合計、3.0以上)(新設)
■愛知東邦大
経営学部=国際ビジネス学科14人(設置届出中)
■成安造形大
芸術学部=芸術学科で給付奨学生選抜型を導入(定員の2.5%)
■京都学園大
<小論文型>健康医療学部=健康スポーツ学科8人
■京都光華女子大
全学部(健康栄養学科除く)でAOセミナー参加型を新規導入
■京都産業大
理学部=宇宙物理・気象学科2人(設置申請予定)
■同志社女子大
<第1項>学芸学部=音楽学科演奏専攻1人、<第2項>同専攻4人
■立命館大
<国際方式(中国語・朝鮮語/キャンパスアジア)>文学部=人文学科東アジア研究学域5人(東洋文化から名称変更)、<総合心理学部課題論文方式>総合心理学部=総合心理学科14人(新設)
■大阪学院大
<LEI英語プログラム型>外国語学部=英語学科、国際学部=国際学科(英検準2級以上等)、
<グローバル管理者育成コース型>経営学部=経営学科(TOEIC400点以上)、<グローバル・エコノミーコース型>経済学部=経済学科(TOEIC400点以上)
■大阪観光大
<スポーツ型>観光学部=観光学科、<吹奏楽型>観光学部=観光学科、国際交流学部=国際交流学科(3.0以上)
■大阪経済法科大
<金融キャリアAO入試>経済学部=経済学科、<会計キャリアAO入試>経済学部=経営学科
■大阪産業大
<国際観光ビジネスAO入試>経済学部=前期7人、後期3人
■大阪体育大
教育学部=教育学科小学校教育コース5人(3.0以上)、保健体育教育コース5人
■桃山学院大
<学科独自型>国際教養学部、経済学部、経営学部、社会学部で新規実施
■奈良大
文学部=史学科3人、文化財学科5人(各地歴3.5以上)
■広島女学院大
人間生活学部=幼児教育心理学科5人、<AP入試>国際教養学部=国際教養学科10人
■安田女子大
家政学部=造形デザイン学科(新設計画中)
■久留米大
商学部=商学科若干
■福岡大
商2部=商学科3人
■熊本学園大
商学部=商学科5人、経営学科5人、社会福祉学部1部=子ども家庭福祉学科3人(3.5以上)、
<スポーツAO入試>経済学部=経済学科若干、リーガルエコノミクス学科若干、社会福祉1部=社会福祉学科3人(全学科3.0以上)

推薦入試情報

私立大:成績基準の設定状況は地区ごとに差異

弊社の全国版「推薦入学年鑑」では、毎年、一般公募推薦(昼間部)の成績基準設定状況の調査統計を実施している。2015年度の全国平均では、(1)基準なし‐34.2%、(2)2.7~2.9‐0.8%、(3)3.0~3.4‐35.3%、(4)3.5~3.9‐26.9%、(5)4.0以上‐3.4%という状況で、(1)(3)(4)の3つが主流をなし、長年”3極化構造”が続いているが、大学入学者選抜実施要項の改訂後、徐々に基準設定が増加し始め、今日では「基準なし」よりも(3)の設定が上回るようになっている。

そして、この基準設定に関しては、選考方法と同様に地区によってかなり差異があるので、進路指導に際しては十分留意する必要がある。弊社の調査データで地区別の基準設定状況(学校数)を示すと次のとおりとなる(学部・学科で異なる場合は複数集計)。

◆私立大の成績基準設定状況
地区
基準
北海道
東北
関 東 中 部 近 畿 中四国 九 州 (計)
基準なし 12 44 46 101 21 22 246
2.7以上 0 3 1 1 1 0 6
3.0以上 15 49 23 8 14 12 121
3.1以上 0 3 1 0 1 2 7
3.2以上 10 35 9 4 1 7 66
3.3以上 3 28 5 2 1 6 45
3.4以上 2 4 4 0 4 1 15
3.5以上 24 59 17 7 5 16 128
3.6以上 1 10 2 1 1 2 17
3.7以上 4 6 2 0 0 3 15
3.8以上 9 11 2 2 2 3 29
3.9以上 0 0 0 0 0 0 0
4.0以上 1 9 1 3 1 1 16
4.1以上 0 2 0 0 0 0 2
4.2以上 0 2 0 0 0 0 2
4.3以上 1 0 0 0 2 1 4

成績基準が最も緩やかなのは近畿地区、次いで中部地区、中四国地区だろう。近畿地区では基準撤廃が主流である反面、学科試験主体というきびしさがある。

北海道・東北、関東の2地区は、他地区と比べると基準設定がきびしいので、出願に際しては慎重に検討することが大切である。関東地区では、成績基準が極めて少ないAO入試へ受験生が流れる傾向が目立っている。

また、評定平均値の水準をAO入試と推薦入試の出願者・合格者で比較すると、全般に推薦入試の方が格段に高いことも特筆されよう。

◆私立短大:成績基準の設定状況の特徴

私立短大の成績基準についても、弊社「推薦入学年鑑」で毎年調査統計を実施している。私立大と比べると、私立短大ではかなり以前から基準緩和の傾向が明白である。弊社が2015年度の一般公募推薦について調査した結果は、下記グラフのとおりである(学科によって異なる場合は複数扱い/昼間部のみ)。

私立大:成績基準設定状況の特徴

上記グラフに示すとおり、私立短大では基準なしと3.0~3.4の設定が中心で、ほぼ2極化の構造となっている。3.0~3.4のゾーンの内訳をみると、3.0以上がだんぜん主流を占め、次いで3.2以上、3.3以上の順となっている。私立大と比べると3.5以上の設定が激減しており、4.0以上が皆無であることも特徴といえよう。

ただ、実施要項改訂後の推移をみると、2010年度と2015年度では、基準なしが60.8%→54.4%、3.0~3.4が29.7%→34.7%と変化しており、やはり実施要項改訂の影響が若干表れているので注意したい。

ニュースフラッシュ

◆文科省:28年度開設予定の大学の学部等の設置届出受理状況を公表

このほど、文科省は来春の設置届出を受理した大学の学部等(平成27年4月分)について、以下の通り公表した。

<公立大学の学部の設置>1校

■長崎県立大
経営学部=経営学科140、国際経営学科60、地域創造学部=公共政策学科120、実践経済学科130、国際社会学部=国際社会学科60、情報システム学部=情報システム学科40、情報セキュリティ学科40(経済学部、国際情報学部は募集停止

<私立大学の学部の設置>14校

■宮城学院女子大
生活科学部=食品栄養学科100、生活文化デザイン学科60、教育学部=教育学科170(学芸学部の国際文化・食品栄養・生活デザイン・発達臨床・児童教育の5学科は募集停止)
■国際医療福祉大
成田保健医療学部=理学療法学科80、作業療法学科40、言語聴覚学科40、医学検査学科80、成田看護学部=看護学科100
■千葉工業大
創造工学部=建築学科140、都市環境学科110、デザイン科学科120、先進工学部=未来ロボティクス学科120、生命科学科110、知能メディア工学科110
■亜細亜大
都市創造学部=都市創造学科145
■桜美林大
グローバル・コミュニケーション学部=グローバル・コミュニケーション250
■白百合女子大
人間総合学部=児童文化学科50、発達心理学科50、初等教育学科75(文学部の児童文化学科は募集停止)
■日本大
スポーツ科学部=競技スポーツ学科300、危機管理学部=危機管理学科300(文理学部地球システム→地球科学科、物理生命システム→生命科学科へ名称変更)
■新潟経営大
観光経営学部=観光経営学科60
■金沢学院大
芸術学部=芸術学科70(美術文化学部は募集停止)
■愛知淑徳大
グローバル・コミュニケーション学部=グローバル・コミュニケーション学科60(メディアプロデュース→創造表現学部へ名称変更)
■立命館大
総合心理学部=総合心理学科280
■関西福祉科学大
心理科学部=心理科学科110(社会福祉学部の臨床心理学科は募集停止)
■近畿大
国際学部=国際学科500(文芸学部英語コミュニケーション学科と法学部政策法学科は募集停止)
■兵庫大
現代ビジネス学部=現代ビジネス学科120(経済情報学部は募集停止)

<私立短期大学の学科の設置>4校

■聖和学園短大
保育学科90、キャリア開発総合学科160(保育福祉学科は募集停止)
■湘北短大
総合ビジネス・情報学科220(総合ビジネス学科、情報メディア学科は募集停止)
■大阪成蹊短大
生活デザイン学科50、調理・製菓学科120、栄養学科120(総合生活学科は募集停止)
■神戸山手短大
現代生活学科100(生活学科、キャリア・コミュニケーション学科は募集停止)

<私立大学の学部・学科の設置>16校

(*新設に伴う既設学部・学科の改編は省略)
■千歳科学技術大
理工学部=情報システム工学科80
■東北文化学園大
科学技術学部=臨床工学科40
■千葉工業大
工学部=機械工学科140、機械電子創成工学科110、電気電子工学科140、情報通信システム工学科110、先端材料工学科110、応用化学科110
■工学院大
情報学部=情報通信工学科90、システム数理学科60
■東京理科大
工学部=情報工学科90、経営学部=ビジネスエコノミクス学科160
■金沢学院大
経営情報学部=経営情報学科160
■愛知東邦大
経営学部=国際ビジネス学科55
■中部大
国際関係学部=国際学科140、経営情報学部=経営総合学科300
■京都華頂大
現代家政学部=食物栄養学科60
■龍谷大
社会学部=現代福祉学科180
■大阪成蹊大
マネジメント学部=スポーツマネジメント学科90
■近畿大
文芸学部=文化デザイン学科80
■広島工業大
環境学部=建築デザイン学科100、工学部=環境土木工学科70
■広島修道大
人文学部=教育学科100
■安田女子大
家政学部=造形デザイン学科80
■九州産業大
芸術学部=芸術表現学科65、写真・映像メディア学科50、ビジュアルデザイン学科75、生活環境デザイン学科70、ソーシャルデザイン学科40

【連載コラム】AO・推薦入試基礎講座

◆AO入試(4):国公立大の選考パターンの特徴

国公立大におけるAO入試の選考パターンは多岐にわたり、類型化は簡単にはできないが、セ試利用の観点から区別すれば、(1)セ試免除型、(2)セ試併用型の2類型に大別できる。近年は後者の併用型が増加傾向にあり、学力把握措置としてセ試を導入する傾向が目立っている。

また、セ試免除・併用のいずれであっても、(1)1段階型、(2)2段階型の2タイプに区分できるが、国公立大では圧倒的に2段階型選抜が主流を占める。それだけに、1次選考の主役である提出書類の作成には万全を期さなければならない。

以上の2点を念頭において、免除型・併用型それぞれについて選考上の特徴を簡単にチェックしておこう。

<セ試免除型の特徴>

書類、面接(個別、グループディスカッション、課題プレゼンテーション、口述試験など)を基本として、筆記試験(小論文、総合問題、学力検査など)やスクーリング(講義・実験およびレポート作成や課題プレゼンテーション、ディスカッションなど)が主要な選考法となっている。

面接においては、たいてい教科の口述試験(2~3教科)を行い、その結果が合否を大きく左右する。筆記試験では小論文が主流であるものの、講義理解力テストやその他のパターンも相当数にのぼるので、志望校の選考法の検討には細心の注意を払う必要がある。

また、1次・2次合せて試験日が2~3日間におよぶケース(特にスクーリング型)もあるので、AO入試の受験負担は決して軽くはない。

国公立大の場合、募集要項の段階で合否判定法の詳細を公表するケースが多い。その配点・評価法を含めて、生徒の志望適性を綿密に検討することが大切だろう。

<セ試併用型の特徴>

センター試験以外の試験は、免除型とほぼ同じで多様な選考法が用いられる。ただ、セ試の用い方は次の3パターンに分けられる。

  • (1)1次選考で足切り的に用いる(ただし全般的にはごく少数)
  • (2)セ試得点と他の得点の総合点の判定
  • (3)資格試験的に用い、一定得点(基準点)以上を最終合否判定の対象とする

一般的には(2)のパターンが多いが、医・歯・薬系を中心に(3)のパターンも相当数にのぼる。注意すべきはこの(3)で、基準ラインが高い場合、受験学習一本槍とは限らないAO志願者には、その基準を突破するのが難しく、結果として募集人員に満たない合格発表数となるケースも多々ある。とりわけ(1)と(3)のパターンについては、出願の際、セ試得点力を十分考慮する必要がある。

なお、出題教科‐科目数は、一般選抜と同じ5(6)‐7型が主流だが、1~3教科の軽量型も若干あり、大学・学部によって異なるので注意してほしい。

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