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AO・推薦入試エクストラ3月25日号

2015年度から東京工業大第7類、九州大法が新規実施

AO入試情報

2015年度から東京工業大第7類、九州大法が新規実施

予告等で判明している国立大の2015年度における(1)増設・改組、(2)一般入試日程の変更、(3)AO入試の変更、について主な事例をご紹介しておく。

(1)学部等の増設・改組

■東京学芸大
教育系(教員養成課程)を「学校教育系」に改称、教養系(教員養成以外)を「教育支援系」に改称。現在の教養系5課程16専攻を1課程8専攻に統合。学校教育系は730人→820人へ増員、教育支援系は335人→210人へ縮少。
■高知大
教育学部生涯教育課程を廃止し、学校教育教員養成課程を100人→130人へ定員増。「幼児教育コース」を新設する。
■鹿児島大
水産学部で「水産教員養成課程」を廃止し、140人→130人へ定員減。

(2)一般入試日程の変更

■お茶の水女子大
文教育学部言語文化学科、生活科学部人間生活学科が後期日程を廃止。
■岡山大
法学部(夜)が推薦入試から一般入試へ変更し、前・後期日程を新規実施。
■広島大
薬学部が後期日程を廃止。
■佐賀大
教育文化学部学校教育課程(音楽)が後期のみから前期のみへ移行。
■東京工業大
第7類=セ試を課すAO入試を新規導入
■福井大
工学部(機械工・生物応用化学)=AO廃止、工(建築建設工・生物応用化学)=セ試を課すAO入試を新規実施。
■静岡大
情報学部(情報科学)・工学部(電子物質科学)=「一般枠」を廃止。
■岡山大
環境理工学部=AO廃止。
■広島大
薬学部薬学科=セ試を課すAO入試を新規導入。
■山口大
教育学部(情報科学教育)=AO廃止。
■愛媛大
理学部生物学科=AO廃止。
■九州大
法学部=セ試を課すAO入試を新規実施(英検準1級以上など英語有資格者が対象)
■長崎大
環境科学部=AO廃止。

(3)AO入試の変更点

■北海道大
理学部化学科=AO廃止。
■東北大
農学部=推薦入試→AO入試へ移行(セ試は免除)
■群馬大
理工学部=セ試免除の専門・総合学科AO入試を新規実施(同推薦入試は廃止)

◆首都大東京が「グローバル人材育成入試」を導入

予告等で判明している公立大の2015年度における(1)増設・改組、(2)一般入試日程の変更、(3)AO入試の変更、について主な事例をご紹介しておく。

(1)学部等の増設・改組

■高知県立大
文化学部を80人→150人へ定員増、夜間主コースを新設
■高知工科大
マネジメント学部→「経済・マネジメント学群」へ改組し、100人→160人へ定員増。

(2)一般入試日程の変更

■首都大東京
健康福祉学部(理学療法・作業療法)が後期日程を新規実施。
■敦賀市立看護大(2014年4月新設)
セ試を課す分離分割方式を新規導入(募集人員=前期25人、後期10人)
■広島市立大
芸術学部(デザイン工芸)が後期日程を新規実施。

(3)AO入試の変更点

■首都大東京
都市教養学部・都市環境学部=英語有資格者対象の「グローバル人材育成入試」を新規導入(都市環境学部はセ試免除)
■大阪府立大
工学域=セ試義務付けから、「課す」へ完全移行。
■島根県立大
総合政策学部=AO廃止。
■高知県立大
文化学部(昼)=AO廃止。
■長崎県立大
経済学部=AO廃止。
■名桜大
国際学群=AOⅡ期を廃止。人間健康学部(スポーツ健康)=AO廃止。

(注)公立大におけるAO実施校は21校から19校へ後退する見込みとなった。

推薦入試情報

◆私立大:2014公募推薦入試結果調査速報(最終)

弊社で独自に調査した私立大の2014公募推薦入試結果調査の速報は今号で最終となる。なお、推薦区分の名称は原則として弊社基準に従って表示し、指定校制を含むデータの場合、志願者数に*印を付す。また、全大学のデータは9月初旬発行の「推薦入学年鑑」に収録してお届けする。

◆東日本私立大:2014公募推薦入試結果調査速報(最終)
大学 学部 学科 志願者数 合格者数 競争率
<推薦区分>
北海道科学大
(現:北海道工業大)
<全推薦の合計>
機械工 *41 40 1.0
情報工 *34 34 1.0
電気電子工 *26 26 1.0
建築 *47 47 1.0
都市環境 *30 30 1.0
保健医療 看護 *50 34 1.5
理学療法 *28 18 1.6
義肢装具 *19 19 1.0
臨床工 *38 38 1.0
診療放射線 *27 20 1.4
未来デザイン メディアデザイン *38 37 1.0
人間社会 *33 33 1.0
千葉経済大 <一般・自己推薦>
経済 全学科 0 - -
<専門課程推薦>
経済 全学科 0 - -
和洋女子大 <一般・同窓子女・その他推薦=1期>
人文 国際 0 - -
日本文学文化 5 5 1.0
心理 1 1 1.0
こども発達 20 5 4.0
家政 服飾造形 1 1 1.0
健康栄養 53 30 1.8
家政福祉 2 2 1.0
跡見学園女子大 <一般推薦>
人文 4 4 1.0
現代文化表現 3 3 1.0
コミュニケ-ション文化 1 1 1.0
臨床心理 13 13 1.0
マネジメント マネジメント 2 2 1.0
観光マネジメント 4 4 1.0
生活環境マネジメント 1 1 1.0
東京成徳大 <一般推薦>
人文 日本伝統文化 *8 8 1.0
国際言語文化 *10 10 1.0
応用心理 福祉心理 *7 7 1.0
臨床心理 *29 29 1.0
健康・スポ-ツ心理 *25 25 1.0
子ども 子ども *60 35 1.7
経営 経営 *32 32 1.0
明星大 <一般推薦>*志願者数=受験者数を示す
教育 教育 89 19 4.7
人文 国際コミュニケ-ション 1 1 1.0
日本文化 4 4 1.0
人間社会 4 4 1.0
福祉実践 2 1 2.0
心理 17 10 1.7
理工 総合理工 8 3 2.7
経済 経済 13 10 1.3
経営 経営 5 2 2.5
情報 情報 9 3 3.0
デザイン デザイン 3 1 3.0
長岡大 <有資格者推薦>
経済経営 経済経営 1 1 1.0
<課外活動推薦(地域貢献特別推薦)>
経済経営 経済経営 2 2 1.0
◆西日本私立大:2014公募推薦入試結果調査速報(最終)
大学 学部 学科 志願者数 合格者数 競争率
<推薦区分>
愛知文教大 <一般推薦1期>
人文 人文 1 1 1.0
名古屋芸術大 <一般推薦>
美術 美術 *38 36 1.1
デザイン デザイン *66 65 1.0
<自己推薦>
美術 美術 3 3 1.0
デザイン デザイン 13 11 1.2
日本福祉大 <一般推薦前期>
社会福祉 社会福祉 66 61 1.1
経済 経済 16 14 1.1
健康科学 リハビリテ-ション−理学療法学 49 8 6.1
     −作業療法学 35 16 2.2
     −介護学 4 3 1.3
福祉工−健康情報 1 1 1.0
   −バリアフリーデザイン 2 2 1.0
子ども発達 子ども発達−保育 30 15 2.0
     −学校教育 14 9 1.6
心理臨床−心理臨床 15 13 1.2
    −障害児心理 12 12 1.0
国際福祉開発 国際福祉開発 4 4 1.0
国際福祉開発(英語型) 3 1 3.0
<一般推薦後期>
社会福祉 社会福祉 11 8 1.4
経済 経済 3 3 1.0
健康科学 リハビリテ-ション−理学療法学 15 2 7.5
     −作業療法学 11 5 2.2
     −介護学 5 5 1.0
福祉工−健康情報 1 1 1.0
   −バリアフリーデザイン 0 - -
子ども発達 子ども発達−保育 4 2 2.0
     −学校教育 0 - -
心理臨床−心理臨床 5 5 1.0
    −障害児心理 2 2 1.0
国際福祉開発 国際福祉開発 2 2 1.0
<専門課程推薦前期>*表記以外は志願者ゼロ
社会福祉 社会福祉 11 8 1.4
健康科学 リハビリテ-ション−理学療法学 11 1 11.0
     −作業療法学 5 1 5.0
     −介護学 1 0 -
子ども発達 子ども発達−保育 4 2 2.0
     −学校教育 1 0 -
心理臨床−心理臨床 1 1 1.0
<専門課程推薦後期>*表記以外は志願者ゼロ
社会福祉 社会福祉 3 3 1.0
経済 経済 1 1 1.0
健康科学 リハビリテ-ション−理学療法学 7 3 2.3
     −作業療法学 4 4 1.0
子ども発達 子ども発達−保育 1 0 -
     −学校教育 2 1 2.0
心理臨床−心理臨床 1 1 1.0
国際福祉開発 国際福祉開発 1 1 1.0
<スポーツ推薦前期>*表記以外は志願者ゼロ
社会福祉 社会福祉 26 26 1.0
経済 経済 24 24 1.0
子ども発達 子ども発達−保育 12 10 1.2
心理臨床−心理臨床 3 3 1.0
    −障害児心理 1 1 1.0
国際福祉開発 国際福祉開発 1 1 1.0
<スポーツ推薦中期>*表記以外は志願者ゼロ
社会福祉 社会福祉 7 7 1.0
経済 経済 4 4 1.0
<課外活動推薦前期(文化・芸術等)>*表記以外は志願者ゼロ
社会福祉 社会福祉 2 2 1.0
健康科学 福祉工−健康情報 1 1 1.0
子ども発達 心理臨床−心理臨床 1 1 1.0
<課外活動推薦中期(文化・芸術等)>*表記以外は志願者ゼロ
子ども発達 心理臨床−心理臨床 1 1 1.0
京都学園大 <一般推薦A日程>
経済 経済 15 13 1.2
経営 全学科 15 15 1.0
10 8 1.3
人間文化 心理 11 8 1.4
メディア社会 2 2 1.0
歴史民俗・日本語日本文化−歴史民俗学 8 7 1.1
          −日本語日本文化 4 3 1.3
国際ヒューマンコミュニケーション 3 3 1.0
バイオ環境 バイオサイエンス 21 20 1.1
バイオ環境デザイン 22 19 1.2
<一般推薦B日程>
経済 経済 12 11 1.1
経営 全学科 16 15 1.1
6 4 1.5
人間文化 心理 3 2 1.5
メディア社会 2 2 1.0
歴史民俗・日本語日本文化      
歴史民俗・日本語日本文化−歴史民俗学 2 2 1.0
          −日本語日本文化 1 1 1.0
国際ヒューマンコミュニケーション 2 2 1.0
バイオ環境 バイオサイエンス 12 11 1.1
バイオ環境デザイン 17 16 1.1
京都文教大 <一般推薦(専願)>
臨床心理 臨床心理 36 8 4.5
教育福祉心理      
−こども教育心理 6 1 6.0
−保育福祉心理 6 2 3.0
総合社会 総合社会 32 14 2.3
<一般推薦(併願1期)>
臨床心理 臨床心理 60 14 4.3
教育福祉心理      
−こども教育心理 35 8 4.4
−保育福祉心理 31 8 3.9
総合社会 総合社会 114 31 3.7
<一般推薦(併願2期)>
臨床心理 臨床心理 40 7 5.7
教育福祉心理      
−こども教育心理 19 7 2.7
−保育福祉心理 18 1 18.0
総合社会 総合社会 75 26 2.9
花園大 <自己推薦(自己アピール型)>*表記以外は志願者ゼロ
社会福祉 社会福祉 4 4 1.0
臨床心理 3 3 1.0
児童福祉 3 3 1.0
<自己推薦(小論文型)>
仏教 10 10 1.0
日本史 3 3 1.0
文化遺産 1 0 -
日本文 3 3 1.0
創造表現 1 1 1.0
社会福祉 社会福祉 2 2 1.0
臨床心理 9 6 1.5
児童福祉 2 1 2.0
<自己推薦(基礎学力型B日程)>
仏教 5 4 1.3
日本史 33 25 1.3
文化遺産 21 19 1.1
日本文 16 15 1.1
創造表現 8 7 1.1
社会福祉 社会福祉 25 22 1.1
社会福祉−介護 10 7 1.4
臨床心理 39 32 1.2
児童福祉 37 12 3.1
<自己推薦(基礎学力型C日程)>
仏教 6 6 1.0
日本史 35 24 1.5
文化遺産 19 19 1.0
日本文 6 5 1.2
創造表現 6 5 1.2
社会福祉 社会福祉 11 8 1.4
社会福祉−介護 8 5 1.6
臨床心理 23 17 1.4
児童福祉 28 10 2.8
<一芸一能推薦(書道特技前期)>*表記以外は志願者ゼロ
日本史 1 1 1.0
日本文−書道 9 9 1.0
<一芸一能推薦(創造表現特技)>
全学科 0 - -
四条畷学園大 <一般推薦>*A・B・Cは日程を示す
リハビリテ-ション リハビリテ-ション−理学療法A 75 24 3.1
         B 14 7 2.0
         C 6 2 3.0
     −作業療法A 22 3 7.3
         B 4 2 2.0
         C 4 1 4.0
神戸親和女子大 <一般推薦(面接型前期)>
総合文化 5 5 1.0
発達教育 心理 4 4 1.0
福祉臨床 2 1 2.0
<一般推薦(面接型後期)>
総合文化 1 1 1.0
発達教育 心理 3 3 1.0
福祉臨床 3 3 1.0
<一般推薦(面接・小論文型)>
発達教育 児童教育 63 10 6.3
<一般推薦(音楽実技)>
発達教育 児童教育 9 2 4.5
<一般推薦(美術実技)>
発達教育 児童教育 2 1 2.0
<一般推薦(基礎運動能力テスト)>
発達教育 ジュニアスポーツ教育 19 4 4.8
<自己推薦(基礎学力試験型前期)>
総合文化 13 9 1.4
発達教育 児童教育 77 14 5.5
心理 14 9 1.6
福祉臨床 22 7 3.1
ジュニアスポーツ教育 11 2 5.5
<自己推薦(基礎学力試験型後期)>
総合文化 6 4 1.5
発達教育 児童教育 57 10 5.7
心理 9 3 3.0
福祉臨床 19 6 3.2
ジュニアスポーツ教育 14 3 4.3
帝塚山大 <一般推薦(2科目型前期)>
日本文化 32 19 1.7
文化創造 28 19 1.5
経済 経済 72 48 1.5
経営 経営 82 51 1.6
43 28 1.5
心理 心理 94 46 2.0
現代生活 食物栄養 174 47 3.7
居住空間デザイン 53 26 2.0
こども 92 48 1.9
<一般推薦(2科目型後期)>
日本文化 17 9 1.9
文化創造 10 6 1.7
経済 経済 20 14 1.4
経営 経営 26 17 1.5
17 11 1.5
心理 心理 13 5 2.6
現代生活 食物栄養 48 10 4.8
居住空間デザイン 8 5 1.6
こども 20 9 2.2
<一般推薦(1科目型前期)>
日本文化 43 25 1.7
文化創造 34 20 1.7
経済 経済 86 57 1.5
経営 経営 101 64 1.6
50 33 1.5
<専門課程推薦(2科目型前期)>*後期は志願者ゼロ
全学部 全学科 53 27 2.0
<専門課程推薦(1科目型前期)>
文・経済・経営・法 23 16 1.4
<専門課程推薦(1科目型後期)>*経済・経営・法は志願者ゼロ
日本文化 2 2 1.0
文化創造 2 2 1.0
<一般推薦(小論文型前期)>*表記以外は志願者ゼロ
日本文化 5 5 1.0
経済 経済 2 2 1.0
経営 経営 4 4 1.0
4 4 1.0
心理 心理 10 5 2.0
<一般推薦(小論文型後期)>*表記以外は志願者ゼロ
経済 経済 1 1 1.0
経営 経営 2 2 1.0
心理 心理 1 1 1.0
広島国際学院大 <一般推薦>
食農バイオ・リサイクル 2 2 1.0
生産工 5 5 1.0
情報文化 情報デザイン 2 2 1.0
現代社会 4 3 1.3
九州国際大 <一般推薦>*各学科上段=前期、下段=後期
法律 6 6 1.0
1 1 1.0
経済 経済 3 3 1.0
0 - -
経営 1 1 1.0
2 2 1.0
国際関係 国際関係 1 1 1.0
3 3 1.0
<スポーツ推薦>*各学科上段=前期、下段=後期
法律 44 44 1.0
5 5 1.0
経済 経済 22 22 1.0
2 2 1.0
経営 22 22 1.0
3 3 1.0
国際関係 国際関係 8 8 1.0
0 - -
長崎外国語大 <一般・専門課程・自己推薦>
外国語 現代英語 *21 20 1.1
国際コミュニケーション *17 15 1.1
熊本保健科学大 <一般推薦>
保健科学 医学検査 68 35 1.9
看護 93 30 3.1
リハビリテ-ション−理学療法 67 14 4.8
     −生活機能療法 29 14 2.1
     −言語聴覚 48 16 3.0
宮崎産業経営大 <一般推薦>
法律 *59 57 1.0
経営 経営 *99 95 1.0

ニュースフラッシュ

◆東京大が2016からの推薦入試実施内容を公表

一般入試のセ試・2次出願状況のレポートを優先したため、東京大の推薦導入の件が後回しとなってしまったが、東京大は2016からの推薦入試の実施概要をこの1月下旬に公表した。その内容を簡潔にご紹介する。

■東京大学の使命と教育理念
この中で東京大の使命は、わが国最初の国立大として「世界的視野をもった市民的エリート」(東京大学憲章)の育成が使命で、強靭な開拓精神を発揮して、自ら考え、行動できる人材の育成に取り組むとしている。(*“エリート”なる表現を用いてるのは東京大ぐらいだろう)。
■期待する学生像
「入学試験だけの得点を意識した、視野の狭い受験勉強のみに意を注ぐ人よりも、学校の授業の内外で、自らの興味・関心を生かして幅広く学び、その過程で見出されるに違いない諸問題を関連づける広い視野、あるいは自らの問題意識を掘り下げて追究するための洞察力を真剣に獲得しようとする人」を歓迎する、としている。
■推薦入試の基本方針
「本学の総合的な教育課程に適応しうる学力を有しつつ、本学で教育・研究が行われている特定の分野や活動に卓越した能力、もしくは極めて強い関心や学ぶ意欲を持った志願者を求める」としている。

<推薦入試の実施概要>

■出願資格
現役・浪人を問わず出願できる。
■募集人員
全学で計100人(一般後期日程は廃止)。内訳は法10人、経済10人、文10人、教育5人、教養5人、工30人、理10人、農10人、薬5人、医5人(うち医学科3人、健康総合学科2人)。東京大の入学定員の約3%と枠は小さい。
■推薦要件等
学部ごとに定める推薦要件に該当し、当該学部の学問分野に対する強い関心及びこれを本学で学ぶ積極的な意欲を持ち、学校長が責任をもって推薦できる者。推薦人数は男女各1人、計2人までで、男子校・女子校の場合は1人となる。センター試験は本学の定める5教科8科目で、受験負担は重い。
■入学者選抜方法
1次=書類審査、2次=面接等を実施し、セ試が概ね8割以上の得点であることを目安とする(ただし医学科は780点程度以上)。セ試理科は文系が基礎2科目、理系が発展2科目選択となっている。
■提出書類
入学志願票、調査書、志願理由書(学部指定)、推薦書(学部指定)、学習状況調査票(学部指定)、その他各学部が求める書類
■推薦入試の日程(予定)
入学者選抜要項・募集要項の公表=7月、入学願書受付=11月上旬、書類審査=11月中旬、1次合格発表=11月下旬、2次試験=12月中旬、最終合格発表=2月と、他大学と同様の日程で実施される予定だ。

実施概要は以上のとおりだが、東京大合格はこれまで中高一貫教育の私立高校が席巻していた。しかし、新規導入の推薦入試は全国の公立高校にも大きな可能性を開く門戸として注目される。東京大の推薦入試の全容は、2015年版「推薦入学年鑑」でさらに詳細にご紹介する予定だ。

【連載コラム】AO・推薦入試基礎講座

◆推薦入試(12):合格対策の必須ポイント(3)学力試験

2010年度以前の推薦入試は高等学校在籍時の調査書や推薦書、その他の書類、および面接によって選考するのが原則であったが、調査書における高校間の評価と学力格差が余りに大きいため、基礎的な学力をみる手段として、従来から小論文や学力試験が多くの大学で併用されてきた。

全般的には書類・面接・小論文のパターンが主流であるが、文科省が2011年度から学力検査容認の方向に転換して以降、学力試験を実施するケースが近畿地区以外でも若干増えているので、高校側としては、ふだんの授業にまじめに取り組むこと、家庭での基礎問題演習をコンスタントに持続する習慣を生徒に身につけさせることがきわめて大切である。

ここでは、国公立と私立大に分けて、推薦入試における学力検査の状況を整理しておくこととする。

 

(1)国公立大はセ試併用型が増加傾向

国公立大(特に国立大)では、学力検査としてセンター試験を課すケースが近年際立って増加し続けている。一般選抜より受験負担の小さい学部・学科もあるものの、主流は5‐7型で、一般選抜と同様の負担となっている。これらの中で、一定レベル以上の得点を最終合否の基準とするケースは要注意で、その合否レベルは事前に十分把握しておく必要がある。

推薦入試の場合、一般学部では65~70%、医歯薬系では80%程度以上の得点力が必要になり、やはりそれなりの高学力層でないと国公立大の推薦入試攻略には無理が生じる。

なお、小論文であっても、理系のそれは教科的な学力検査(特に数学・理科)であるケースが多い。また、面接であっても学力試問は必ずあり、どのような選考法であれ、国公立大の場合は基礎学力の強化と理解の深化を心がけることが不可欠である。

 

(2)私立大では近畿以外でも学力検査がやや増加

私立大の推薦入試では、全国的にみると書類・面接・小論文型が主流といえるが、近畿地区だけは従前から学力検査を主体とする“プレ一般入試”ともいえる選考法がだんぜん多い。しかし、近年はその他の地域でも学力試験を実施するケースが斬増傾向にあるので、早めに生徒に学力試験の有無を確認させて、適切な助言をすべきだろう。

一般的に文系学部は国語・英語の2教科、理系・保健系は数学・理科・英語の3教科に対する準備が必要で、関連する教科・科目の基礎トレーニングを十分積むと同時に、最終学年次には志望校の過去問もしっかり研究させておくことが大切である。

私立大で学力試験を実施する場合、通常はこの配点比重が選考の中で最も高いので、基礎学力の強化こそが合否を大きく左右することになる。勉強嫌いでは、推薦攻略はできないことを生徒に周知しておきたい。

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