AO・推薦入試エクストラ8月10日号
国立大:2017AO入試のフォロー情報速報
AO入試情報
国立大:2017AO入試のフォロー情報速報
先月上旬に全国の高校に弊社の全国版「AO入試年鑑」をお送りしたが、最終校正の時点(6月中旬)では入学者選抜要項が未公表の国立大が相当数あり、これらのケースは「2016年度参考資料」として掲載している。7月初旬~下旬までに要項を入手でき、新たに2017AO入試の概要が判明したケースを本メルマガでフォローしておきたい。主な変更点や日程を中心にご紹介する。
<東日本>
- ■北海道教育大(岩見沢校)
- 日程のみ決定していた自己推薦入試は、前年どおりの専攻・コースで実施。募集人員・出願資格・選考方法とも前年どおり。
- ■弘前大
- 現在、各学部の入試日程のみ公表。(1)人文社会科学・教育学部→出願期間=10月25日~31日、試験日=11月19日(教育19・20日)、合格発表=11月28日、(2)理工学部→出願期間=10月7日~14日、試験日=11月20日、合格発表=1次10月27日、2次=11月28日、(3)農学生命科学部→出願期間=10月25日~31日、試験日=11月20日、合格発表=11月28日、(4)医学部医学科→出願期間=8月29日~9月2日、1次試験=10月1・2日、2次試験日=11月6日、合格発表日=1次10月21日、2次2月7日、保健学科→出願期間=11月21日~28日、試験日=12月17・18日、合格発表=2月7日
- ■山形大
- <AO入試Ⅰ>地域教育文化学部=地域教育文化学科創生コース5人(美術1、音楽2、スポーツ2)、出願資格→現役のみ、選考方法→1次=書類、2次=面接(口頭試問含む)・実技、入試日程→出願=9月20日~23日、2次試験日=10月8日~10日(指定の1日‐面接担当者が訪問)、合格発表=1次10月1日、2次=10月25日、工学部F=システム創成工5人、前年どおりの内容、入試日程→出願期間=8月10日~19日、2次試験日=9月26日~29日(指定の1日‐面接担当者が訪問)、合格発表=1次8月31日、2次10月6日
- <AO入試Ⅱ>工学部(昼)=9人、ただしエントリー(8月5日まで)を締め切った。
- <AO入試Ⅲ>工学部(昼)=高分子・有機材料工学科5人、化学・バイオ工学科10人(応用化学・化学工学5人、バイオ化学工学5人)、情報・エレクトロニクス学科10人(情報・知能5人、電気・電子通信5人)、機械システム工学科5人、出願資格→浪人可、選考方法→1次=面接(口頭試問含む)、2次=CT(基準点を設ける)、CT=数・理・外の3教科4科目、入試日程→出願期間=11月1日~4日、試験日=11月12・13日(1日)、合格発表=1次11月25日、最終2月6日
- ■群馬大
- 理工学部の4学科で専門・総合学科対象に実施。内容は変わっていない。日程は出願期間が8月1日~4日で、すでに出願を締め切った。
- ■千葉大
- 教育学部の小学校教員養成課程はほぼ前年どおりの実施内容。日程は次のとおり。出願期間=8月29日~9月2日、選抜=9月24日、合格発表=内定10月28日、最終2月8日。国際教養学部=国際教養学科5人、出願資格→浪人可、選考方法=書類・課題論述・面接・CT5~6‐7~8(総点の70%以上)、入試日程→出願期間=9月20日~23日、選抜=10月29・30日、合格発表=内定11月18日、最終2月8日
- ■信州大
- 理学部の地球学コースは前年どおりの実施内容。日程は次のとおり。出願期間=8月29日~9月2日、選抜=10月15日、合格発表=最終2月3日
◆西日本国立大:2017AO入試のフォロー情報速報
ここでは弊社の2017全国版「AO入試年鑑」で「2016年度参考資料」として掲載した西日本の国立大について、その後判明した2017AO入試情報をお伝えする(変更点・入試日程を中心にご紹介する)。
- ■金沢大
- 医薬保健学域の薬学類・創薬科学類の実施で、実施内容は前年どおり。日程は次のとおり。出願期間=10月17日~21日、最終選考=11月26・27日、合格発表=2月6日
- ■静岡大
- 人文社会科学部経済学科、情報学部、工学部、農学部生物資源科学科、理学部地球科学科での実施。実施内容は前年どおりだが、一部募集人員が変動しているので注意してほしい。入試日程は次のとおり。人文社会科学=出願期間9月1日~7日、選抜9月24日、合格発表9月30日。情報・工・農=出願期間9月1日~7日、1次選抜9月24日、2次選抜10月8日、合格発表1次9月30日、最終10月14日、CTを課すAO入試(理学部)の日程は次のとおり。出願期間=1月23日~27日、選抜=2月4日、合格発表=2月7日
- ■滋賀大
- 新設のデータサイエンス学部で20人を募集。出願資格→1浪まで可、選考方法→1次=書類(データ分析レポート含む)・小論文、2次=プレゼンテーション・面接(個別)、最終=CT(900点満点で550以上)、入試日程→出願期間=11月1日~4日、試験日=1次11月12日、2次11月26日、合格発表=1次11月18日、2次12月2日、最終2月3日
- ■大阪大
- 世界適塾AO入試に関して日程のみ未定だったが、次のとおり判明。出願期間=11月1日~7日、試験日=2次文・理(挑戦型)2月5日、その他12月18日、合格発表=1次文・理(挑戦型)2月3日、その他12月9日、2次2月8日
- ■神戸大
- 国際人間科学部=発達コミュニティ学科→身体運動受験12人、表現活動受験(音楽受験12人、美術受験8人、身体表現受験4人)、出願資格→浪人可、選考方法=身体運動受験→1次=書類・身体運動能力検査1、2次=身体運動能力検査2・面接・口述試験・CT、表現活動受験→1次=書類・筆記試験、2次=面接・口述試験・CT、入試日程→出願期間=11月7日~11日、試験日=1次11月26日、2次12月17・18日、合格発表=1次12月1日、2次2月8日
- 国際人間科学部=環境共生学科5人、出願資格→浪人可、選考方法→1次=書類、2次=理科に関する総合的な能力検査(ポスターセッション)・面接(筆記含む)・CT、入試日程→出願期間=11月7日~11日、2次試験日=12月10日、合格発表=1次11月22日、2次12月20日、最終2月8日
- 医学部=医学科10人で募集人員は前年どおり。2次選抜から模擬授業がなくなり、面接・口述試験・CTとなった。入試日程→出願期間=1月17日~25日、最終選抜=2月6日、合格発表=1次2月2日、最終2月8日
- 海事科学部=グローバル輸送科学科(航海マネジメントコース)の実施だが、募集人員が20人→10人に変更。入試日程→出願期間=10月20日~26日、2次試験日=12月3・4日、合格発表=1次11月11日、2次12月9日、最終2月8日
- ■奈良女子大
- 募集人員・入試日程のみ決定していたが、出願資格・選考方法ともほぼ前年どおりで実施される。ただし、募集人員は募集分野(2分野)で計6人に変更。
- 国際科学オリンピックAO入試も実施内容は前年どおり。日程は次のとおり。出願期間=10月13日~22日、試験日=11月8日、合格発表=12月9日
- ■岡山大
- 実施学部・学科、募集人員、出願資格、選考方法はいずれも前年どおり。入試日程は次のとおり。教育学部→出願期間=11月1日~8日、試験日=1月28・29日、法学部→出願期間=11月1日~8日、試験日=12月3日、薬学部→出願期間=10月6日~13日、試験日=12月3日、合格発表=全学部2月7日
- <マッチングプログラムコース>出願期間=9月23日~29日、試験日=10月29・30日、合格発表=11月16日、<物理チャレンジ>出願期間=10月6日~13日、合格発表=12月6日
- ■愛媛大
- 法文・教育・社会共創・農の4学部、それにスーパーサイエンスコースも募集人員や実施内容はほぼ前年どおり。入試日程は次のとおり。<AO入試I(社会共創学部)>出願期間=9月7日~13日、試験日=10月1・2日、合格発表=10月19日、<AO入試II>教育学部→出願期間=11月1日~7日、試験日=11月20日、合格発表=1次12月2日、2次2月3日、法文・農学部→出願期間=12月12日~16日、試験日1月28日、合格発表=2月3日、<スーパーサイエンスコース>出願期間=9月5日~9日、2次試験日=10月1・2日、合格発表=1次9月21日、2次10月19日
- ■佐賀大
- 教育学部と芸術地域デザイン学部で前年どおりの内容で実施。入試日程は次のとおり。出願期間=8月18日~25日、試験日=9月27日(音楽分野は27・28日)、合格発表=10月7日
- ■長崎大
- <AO入試I>多文化社会・経済・工・水産・教育学部のうち、多文化社会学部は一般枠10人、グローバル・国際バカロレア枠5人、経済学部はA(実践力枠)5人、B(グローバル枠)10人に変更したが、その他の実施内容は前年どおり。入試日程は次のとおり。出願期間=8月29日~9月2日、1次(書類)結果発表=9月23日、2次試験日=多文化社会・経済10月1日、工10月13日、水産10月13・14日、教育10月14・15日、合格発表=10月26日
- <AO入試II>薬・歯・工の3学部とも実施内容は前年どおり。入試日程は次のとおり。出願期間=11月8日~14日、1次(書類)結果発表=12月2日、2次試験日=薬1月19日、歯1月20日、工1月24日、合格発表=2月8日
- ■大分大
- 経済学部に事業共創学科が新設され4学科編成になる。募集人員は従来の「英語・簿記資格に基づく選抜制度」20人のほか、「課題探究型学習に基づく選抜制度」5人が新設される(基準3.5以上)。入試日程は次のとおり。出願期間=8月17日~23日、2次試験日=9月23日、合格発表=10月14日
- 医学部・医学科は一般枠・地域枠とも前年どおり。地域枠は体験活動の申込をすでに締め切っているが、一般枠の入試日程は次のとおり。出願期間=11月1日~4日、2次試験日=2月5日、合格発表=2月8日
- なお、工学部→理工学部に再編し、専門・総合学科対象のAO入試を新規に実施する。募集人員→創生工学科12人、共創理工学科7人、選考方法→1次=書類、2次=面接(建築学・知能情報システムコースは筆記試験、応用化学コースは小論文も課す)、入試日程→出願期間=9月26日~30日、2次試験日=10月24日、合格発表=11月10日
- ■宮崎大
- 教育学部の中学校主免専攻で、音楽2人、美術2人、保健体育4人、家庭2人、英語2人を募集。出願資格→現役のみ、選考方法→1次=書類・面接・教科別個別審査、2次=面接・CT(3‐3~4)、入試日程→出願期間=11月1日~4日、試験日=1次11月26・27日、2次1月21・22日、合格発表=1次12月2日、最終2月8日
- ■鹿児島大
- 理・水産学部とも実施内容は前年どおり。日程は次のとおり。理学部→出願期間=10月11日~13日、2次試験日=11月21・22日(物理学科11月21日)、合格発表=12月2日、水産学部→出願期間=9月28日~30日、試験日10月20日、合格発表11月1日
推薦入試情報
◆私立大:2017推薦入試の新規実施速報
現在、弊社では9月初旬発行予定の全国版「推薦入学年鑑」作成の最終段階に入っているが、東日本地区の私立大で判明した主な新規実施情報を年鑑より一足先にご紹介する。募集人員の*印は指定校制を含むケース、推薦区分の名称は原則として本年鑑の表示による。
- <東日本>
- ■札幌大
- <奨学生推薦>地域共創学群10人、原則として職業・総合学科対象、<課外活動推薦>地域共創学群3人、<自己推薦(GAP推薦)>地域共創学群3人
- ■東北学院大
- 工学部=情報基盤工学科→スポーツ2人、課外活動2人、宗教関連2人
- ■群馬パース大
- <一般推薦>保健科学部=放射線学科*20人、臨床工学科15人(3.5以上)
- ■浦和大
- <一般推薦>こども学部=学校教育学科*10人(3.5以上)
- ■埼玉学園大
- <一般推薦>人間学部=心理学科10人
- ■獨協大
- 経済学部=国際環境経済学科→有資格者・課外活動、スポーツを導入
- ■文教大
- <一般・特定教科推薦>文学部=外国語学科10人(全体3.5以上または英3.8以上)
- ■神田外語大
- <有資格者推薦>外国語学部=アジア言語学科10人、イベロアメリカ言語学科(スペイン語)10人
- ■明海大
- <地域推薦(沖縄特別奨学生)>経済学部、不動産学部、ホスピタリティ・ツーリズム‐GMMで実施
- ■桜美林大
- <併願推薦>グローバル・コミュニケーション学群(3.8以上)
- ■学習院大
- <一般・特定教科推薦>文学部=教育学科若干(4.1以上等)、<有資格者推薦>経済学部=経済学科若干(全体3.8以上で数学I、数学II、数学Aが4.0以上)、経営学科若干(全体4.0以上で数学I、数学II、数学Aが3.8以上)
- ■芝浦工業大
- <一般・課外活動推薦>建築学部=建築学科(先進的プロジェクトデザイン)6人
- ■昭和大
- <一般推薦>薬学部=薬学科55人
- ■玉川大
- <一般・有資格者・スポーツ推薦>文学部=国語教育学科5人、工学部=情報通信工学科4人、<地域推薦(地域創生推薦)>文・農・工・教育・芸術学部で導入(東京・千葉・埼玉・神奈川以外の高校出身で教員志望者)
- ■多摩美術大
- <一般推薦(推薦II)>美術学部=絵画科‐油画10人、グラフィックデザイン学科18人、生産デザイン学科‐プロダクトデザイン12人・テキスタイルデザイン8人、環境デザイン学科15人、統合デザイン学科12人、<自己推薦(推薦I)>絵画科‐日本画若干、情報デザイン学科‐メディア芸術8人・情報デザイン8人、演劇舞踊デザイン学科‐劇場美術デザイン6人
- ■中央大
- <有資格者推薦(外国語特別)>文学部=人文社会学科若干
- ■帝京大
- <一般推薦>医学部=医学科8人(4.0以上)、<地域推薦>医学部=医学科2人(福島県対象)
- ■東京電機大
- <一般・有資格者推薦>生命科学部=分子生命化学科12人、分子微生物学科15人、地域環境科学部=地域創成科学科20人、国際食糧情報学部=国際食農科学科30人(各3.5以上)
- ■東邦大
- <一般推薦>健康科学部=看護学科5人(3.5以上)
- ■東洋大
- <一般推薦>情報連携学部=情報連携学科10人、<自己推薦>文学部2部=教育学科5人、<その他(AO型推薦)>文学部1部=国際文化コミュニケーション学科5人、国際学部1部=グローバル・イノベーション学科10人、国際観光学部=国際観光学科<地域振興型>30人、情報連携学部=ジャンル・セレクト型30人、総合問題型10人
- ■二松学舎大
- <一般推薦>文学部=都市文化デザイン学科20人
- ■日本大
- 生産工学部で事業継承者等推薦を導入。各学科若干
- ■日本女子大
- <自己推薦>文学部=日本文学科5人
- ■日本女子体育大
- 全学科で同窓生教員推薦を導入(4.3以上)
- ■法政大
- <グローバル体験公募推薦>文学部=日本文学科若干
- ■早稲田大
- <有資格者推薦(FACT選抜)>人間科学部若干(全体3.9以上で理・国4.3以上等)
- ■神奈川工科大
- <自己推薦>看護学部=看護学科3人
- ■新潟医療福祉大
- <一般推薦>医療技術学部=救急救命学科9人(3.5以上)、<スポーツ推薦>理学療法・義肢装具自立支援・救急救命学科各若干、<その他(特別推薦)>作業療法学科4人、言語聴覚学科2人、義肢装具自立支援学科2人、視機能科学科2人、救急救命学科3人
◆私立大:2017推薦入試の新規実施速報
現在、弊社では9月初旬発行予定の全国版「推薦入学年鑑」作成の最終段階に入っているが、西日本地区の私立大で判明した主な新規実施情報を年鑑より一足先にご紹介する。募集人員で*印は指定校制を含むケース、推薦区分の名称は原則として本年鑑の表示による。
- <西日本>
- ■金城大
- <自己推薦>医療健康学部=理学療法学科3人、作業療法学科2人
- ■北陸大
- <一般推薦>医療保健学部=医療技術学科*10人
- ■岐阜聖徳学園大
- <専門課程推薦>看護学部=看護学科(3.8以上)、<課外活動推薦>外国語・経済情報学部で導入
- ■東海学院大
- <スポーツ推薦>人間関係学部=心理学科10人、子ども発達学科8人、健康福祉学部=管理栄養学科8人、総合福祉学科8人
- ■静岡理工科大
- 理工学部=建築学科→一般4人、自己2人、奨学生(専門・総合学科特別4.3以上)、特待生(3.5以上)
- ■金城学院大
- <有資格者・課外活動推薦>生活環境学部=生活マネジメント学科若干、人間科学部=コミュニティ福祉学科若干
- ■名古屋外国語大
- 世界共生学部=世界共生学科→一般25人、自己推薦‐英語等有資格型5人、国際社会志向型5人、グローバル共生志向型若干
- ■名古屋芸術大
- <自己推薦>芸術学科‐芸術教養5人
- ■日本福祉大
- スポーツ科学部=スポーツ科学科→一般13人、専門課程若干、スポーツ70人
- ■人間環境大
- <一般推薦>松山看護学部=看護学科15人
- ■鈴鹿医療科学大
- <専門課程・その他>保健衛生学部=医療福祉学科、鍼灸学科
- ■長浜バイオ大
- <一般推薦>バイオサイエンス学部=バイオサイエンス学科臨床検査学コース4人
- ■京都華頂大
- <有資格者・課外活動推薦>現代家政学部=食物栄養学科若干
- ■京都産業大
- <一般推薦(総合評価型)>現代社会学部=現代社会学科58人、健康スポーツ社会学科15人、<一般推薦(基礎評価型)>現代社会学部=現代社会学科22人、健康スポーツ社会学科5人、<専門課程推薦>現代社会学部=現代社会学科5人、健康スポーツ社会学科2人
- ■京都精華大
- (1)一般推薦でA日程を新設。文学部20人、ポピュラーカルチャー学部10人、芸術学部5人、デザイン学部7人、(2)自己推薦を導入‐人文学部10人、ポピュラーカルチャー学部2人、芸術学部15人
- ■京都橘大
- 国際英語学部=国際英語学科→一般*29人のほか専門課程・特技推薦を実施
- ■花園大
- 自己推薦で総合評価型を導入。文学部=仏教学科・日本史学科・日本文学科各4人、社会福祉学部=社会福祉学科・臨床心理学科・児童福祉学科各4人
- ■大阪経済法科大
- 全学部で専門課程推薦を導入
- ■大阪芸術大
- <自己推薦>芸術学部=アートサイエンス学科18人
- ■大阪工業大
- 情報科学部、知的財産学部で特別推薦を導入。情報科学部各学科4人(普通科で全体または数・理・外の平均が3.5以上)、知的財産学部4人(普通科で全体または国・数・地歴の平均が3.5以上)
- ■大阪国際大
- 全学部でスポーツ・吹奏楽推薦を導入。
- ■大阪産業大
- <一般推薦>デザイン工学部=環境理工学科→前期16人、後期5人
- ■関西大
- <一般・特定教科推薦>化学生命工学部=生命・生物工学科5人(英・数・理の平均が3.5以上)
- ■帝塚山学院大
- 全学部で一般推薦C日程、専門課程推薦を導入
- ■梅花女子大
- <一般推薦>食文化学部=管理栄養学科→前期7人、後期3人
- ■関西学院大
- <一般推薦>理工学部=人間システム工学科3人(英・数・理の平均が3.5以上)
- ■甲南大
- <自己推薦>経済学部=経済学科10人
- ■神戸親和女子大
- <一般推薦>文学部=総合文化学科→課題図書型2人
- ■兵庫医療大
- <一般推薦(S日程)>薬学部=医療薬学科10人、看護学科7人、A日程→リハビリテーション学部=理学療法学科4人、作業療法学科4人
- ■川崎医療福祉大
- <一般推薦>医療福祉学部=子ども医療福祉学科前期*18人・後期13人、医療技術学部=臨床検査学科前期*10人・後期14人、診療放射線技術学科前期*13人・後期8人。また全学部(1部の学科除く)で有資格者・課外活動推薦を新規実施
- ■中国学園大
- 全学部で自己推薦を導入
- ■四国学院大
- 一般推薦の公募Sを全学部で導入
- ■聖カタリナ大
- <一般推薦>看護学部=看護学科29人
- ■九州産業大
- <一般推薦>理工学部=情報科学科12人、機械工学科10人、電気工学科7人、生命科学部=生命科学科10人、建築都市工学部=建築学科7人、住居・インテリア学科5人、都市デザイン工学科8人
- ■西南学院大
- <有資格者推薦>人間科学部=心理学科5人(3.8以上)
- ■中村学園大
- <一般推薦>栄養科学部=フード・マネジメント学科20人(3.6以上)
- ■西九州大
- 健康福祉学部=スポーツ健康福祉学科でスポーツ推薦を導入
ニュースフラッシュ
◆29年度「選抜実施要項」は中教審答申を色濃く反映
本年5月31日付けで出された「平成29年度大学入学者選抜実施要項」は、前年と同様に中教審答申「高大接続・入試改革」の提言をふまえ、より具体的な内容を示すものになっていることが注目される。ここでは、要項の項目ごと、主要な事項を整理しておこう。
<第1 基本方針>
「大学入学者選抜は、各大学がそれぞれの教育理念に基づき、生徒が高等学校段階までに身につけた力を、大学において発展・向上させ、社会へ送り出すという大学教育の一貫したプロセスを前提として~(中略)~大学への入口段階で入学者に求める力を多面的・総合的に評価することを役割とするものである」と明快に規定。選考の際、「各大学は、年齢、性別、国籍、家庭環境等に関して多様な背景を持った学生の受入れに配慮する」という一文も加わっている。
さらに「学力を構成する特に重要な以下の三つの要素をそれぞれ適切に把握するよう十分留意する」と明記している。
(1)基礎的・基本的な知識・技能
(2)知識・技能を活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探究し、成果等を表現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力
(3)主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度
この3点は近い将来の大学入試の核になると予測される。
<第2 入学者受入方針>
従来よりもディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシーそれぞれを明快に示して、各大学の努力を促す内容になっており、高等学校で履修すべき科目や取得が望ましい資格なども「入学後の教育課程を踏まえ」て示すこととされている。
<第3 入試方法>
一般入試の選抜法に、集団討論、プレゼンテーションその他の能力・適性等に関する検査、活動報告書、大学入学希望理由書及び学修計画書、資格・検定試験等の成績などが加えられ、入学志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定する入試方法と規定している。
また、アドミッション・オフィス入試は詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲・目的意識等を総合的に判定する入試方法、と定義。各大学が実施する検査内容のうち、従来の面接は口頭試問に変化している。推薦入試に関しては、出身高等学校長の推薦に基づき、原則として学力検査を免除し、調査書を主な資料として判定する入試方法、と規定している。
<第4 調査書>
従前の「調査書を十分活用することが望ましい」から「調査書を十分活用する」に改められている。また、大学で評価する事項を調査書にどう盛り込むのかという記載方法等を具体的に募集要項に記載することも義務づけている。合否判定にあたり、未履修科目があることをもって、不利益な取り扱いがないよう配慮する。
<第5 学力検査等>
個別学力検査について「入学受入方針に基づき」定めるという一文が加わった。また、資格・検定試験等の成績の活用については、平成27年3月11日付文部科学省初等中等教育局長・高等教育局通知「英語力評価及び入学者選抜における資格・検定試験の活用について」を明示し、一層の徹底を図る姿勢がうかがえる。
大学入試改革がスタートする2019・2020年が近づくにつれ、選抜実施要項の内容も次第に変化していくと思われる。高校教育の段階でも、それに対応した脱皮・変革が求められるようになる可能性が高い。
【連載コラム】AO・推薦入試基礎講座
◆AO入試(5):私立大・短大の選考パターンの特徴
AO入試の選考パターンは、推薦入試よりはるかに多種多様で、事前対話型、授業参加型(体験入学型)、ワークショップ型、2段階型など独自の選考法も導入されている。2段階選抜型(1次=書類、2次=面接等)は、国公立大の推薦入試ではかなり多いものの、私立大の推薦入試では少ない。ところが、AO入試では、この2段階選抜型が上位私立大群では主要選考パターンの1つになっている。
私立大の主要な選考パターンの特徴を簡潔にご紹介しておく。
- (1)事前対話型
- エントリー後、エントリーシートに基づく複数回の面談によって、正規出願(合格内定)を許可する。課題を提示して、その取り組みぶりと成果を評価に加えるケースが多い。ただし、正規出願後に調査書内容を審査するケースには注意する必要がある。
- (2)授業参加型
- 体験授業、体験入学、セミナー、スクーリング、ワークショップなどに参加させ、その評価によって正規出願(合格内定)を許可する。1日~3日の日程で実施される。
- (3)書類・面接型
- 出願書類と面接の総合評価によって合否を判定。推薦入試と共通の選考法で、中堅私立大ではこのパターンが最も多い。
- (4)書類・学科試験・面接型
- 出願書類・面接のほかに学力検査を行う。医・歯・薬学系をはじめ理工系などの自然科学系に目立つ。
- (5)書類・小論文・面接型
- 出願書類・面接のほか小論文を課す。文系・理系を問わず用いられるが、推薦入試と比較すると少ない。
- (6)2段階選抜型
- 1次=書類、2次=面接・小論文等と2段階で選抜を行う。上位私立大群でこのパターンが多く、大学によっては1次(書類)合格率が30~50%ときびしいので、提出書類の質的な完成度が重要なカギとなる。
- (7)書類・実技型
- 芸術系・スポーツ系で用いられ、面接や小論文を含むケースも多いが、実技力の水準や活動実績が選考の中心になる。
また、弊社では2017私立大AO実施校の選考パターンの状況について地区別統計をまとめたので参考にしてほしい。
北海道 東北 |
関東 | 中部 | 近畿 | 中四国 | 九州 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
(1)事前対話型 | 14 | 26 | 14 | 15 | 8 | 10 | 87 |
(2)授業参加型 | 5 | 29 | 17 | 34 | 9 | 6 | 100 |
(3)書類・面接型 | 14 | 71 | 21 | 38 | 10 | 16 | 170 |
(4)書類・学科・面接型 | 3 | 34 | 9 | 9 | 6 | 3 | 64 |
(5)書類・小論文・面接型 | 6 | 42 | 16 | 19 | 10 | 8 | 101 |
(6)2段階選抜型 | 8 | 49 | 21 | 35 | 7 | 6 | 126 |
(7)書類・実技型 | 5 | 19 | 4 | 9 | 4 | 4 | 45 |
私立大では前年度と比較して(2)の授業参加型、(4)の学科型、(6)の2段階選抜型がかなり増加した点が注目される。なお、私立短大ではパターン(1)がだんぜん主流を占め、次いで(3)、(2)、(5)の選考法を用いるケースが目立つ。