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総合型・推薦型選抜エクストラ9月10日号

私立大:2027総合型選抜全国統計レポート(1)

総合型選抜情報

◆私立大:2027総合型選抜全国統計レポート(1)

弊社が毎年実施している総合型選抜に関する諸統計の結果について、数回に分けてレポートする。第1回は、私立大の学部別実施状況を中心にご紹介する。

まず、総合型選抜実施校は561校となり、前年度と同様、公募制推薦(483校)よりも実施校数がかなり多くなっている。総合型選抜の実施は全ての地区において実施率は9割以上となっており、各大学が総合型に力を入れているということがわかるはずだ。

<私立大地区別実施校数>
北海道・東北 関東 中部 近畿 中国・四国 九州
57校 201校 90校 115校 41校 57校

学部系統別の実施状況(複合学部は複数扱い)をみると、計2,073学部でこれも公募制推薦より多い数字となっており、すべての学部系統が公募制推薦よりも多い学部数となっている。

学部系統 2027年度学部数 2027年度学部比率(前年度)
人文科学 317 15.3%(16.0%)
社会科学 628 30.3%(30.3%)
教育・教員養成 211 10.2%(10.2%)
理工 231 11.2%(10.9%)
農・水産・獣医 32 1.5%(1.4%)
保健・医療 347 16.7%(16.6%)
生活科学(栄養) 121 5.8%(5.9%)
芸術 84 4.1%(4.1%)
スポーツ(健康) 102 4.9%(4.6%)
(計) 2,073 100%

本年度の実施学部数では、理工系、保健・医療系の増加が目立ち、生活科学系を除くすべての学部系統で増加している。近年、国際・医療・情報・データサイエンス・建築系・スポーツ系の新増設が目立っており、これらの系統では今後も総合型実施校が増えると予測される。
  全体の実施学部数も、学校推薦型選抜(公募制推薦)より多い数字になっている。その要因の1つとして、学校推薦型選抜において指定校制のみへ移行している大学が増加していることがあげられる。

◆私立大:2027総合型選抜の地区別学部実施状況

ここでは、私立大の2027総合型選抜に関する地区別の実施学部状況をご紹介する。私立大では地区ごとの実施状況にかなり差異があるので、進路指導に際しては十分留意してほしい。なお、弊社統計では複合領域の学部は複数で集計している。

系統 北海道
東北
関東 中部 近畿 中国
四国
九州
人文科学 23 130 44 76 22 22
社会科学 44 257 93 145 38 51
教育・教員養成 15 76 32 46 23 19
理工 17 105 28 48 14 19
農・水産・獣医 1 20 4 3 3 1
保健・医療 32 117 64 82 27 25
生活科学(栄養) 10 37 23 25 15 11
芸術 7 35 8 22 7 5
スポーツ(健康) 6 35 21 21 10 9
(計) 155 812 317 468 159 162

全般的には関東地区の学部数が群を抜いている。どの地区も社会科学系が最も多いが、特に関東地区では31.7%を占める。最も学部数の少ない農・水産・獣医系は、全32学部のうち20学部が関東地区に集中している。人気の高い教育系、保健・医療系は各地区とも相当数が実施している。

学校推薦型選抜情報

◆私立大:2026学校推薦型選抜の学部別志願動向(弊社集計)

弊社では全国版「学校推薦型選抜年鑑」の発刊以来、私立大の公募推薦入試の動向を把握するため、多角的な統計作業を毎年実施している。今回は、まず2026入試結果のまとめからレポートしておきたい(データ公表校を集計、一部は指定校制データを含む)。学部系統別の志願・合格状況は、次のとおりであった。

学部系統 志願者数 合格者数 倍率(前年度)
人文科学 62,899人 28,086人 2.2倍(2.1倍)
社会科学 160,799人 51,621人 3.1倍(2.6倍)
教育・教員養成 13,022人 6,486人 2.0倍(1.9倍)
理工 49,020人 24,108人 2.0倍(2.1倍)
農・水産・獣医 10,955人 4,408人 2.5倍(2.3倍)
保健・医療 37,607人 18,830人 2.0倍(2.0倍)
生活科学(栄養) 5,302人 3,470人 1.5倍(1.7倍)
芸術 4,128人 2,048人 2.0倍(1.7倍)
スポーツ(健康) 9,634人 5,172人 1.9倍(1.8倍)
(計) 353,366人 144,229人 2.5倍(2.2倍)

学校推薦型選抜戦線は、2013年度以降は一貫して志願増が続いていた。2019年度には実に約34万人もの志願者数となったことが特筆される。ただ、入試改革を迎えた2021年度から志願減となっていたが、今年度は前年度に比べ約2万2千人の大幅増となっている。全体の平均倍率は、ここ6年で2.3倍→2.2倍→2.1倍→2.0倍→2.2倍→2.5倍と推移している。ピークだった2019年度の2.9倍に比べるとかなり下がっている。学部系統別の平均倍率では、社会科学系の3.1倍が抜きんでており、前年度から競争率が下がっているのは理工系、生活科学系の2つとなっている。また、今年度は大幅な志願増にもかかわらず、全体の合格者数は前年とほぼ変わっていない。特に、近畿地区では合格者数の絞り込みが多く見受けられ、高い競争率となっている学部・学科が多く見られたので、近畿地区の進路指導の先生方は、今年度の志願動向には十分注意してもらいたい。

◆私立大:2026学校推薦型選抜の地区別志願動向(弊社集計)

弊社で独自に集計した2026学校推薦型選抜の地区別志願状況についてご紹介する(データ公表校を集計、一部は指定校制を含む)。

地区 2026年度 2025年度 増減数
北海道・東北 5,233人 5,246人 -13人
関東 29,649人 30,018人 -369人
中部 26,417人 27,415人 -998人
近畿 277,832人 254,067人 +23,765人
中国・四国 6,276人 6,325人 -49人
九州 7,959人 7,663人 +296人
(計) 353,366人 330,734人 +22,632人

入試改革初年度の2021年度は、受験者数の減少、公募制推薦から総合型選抜に移行したケースも若干あり、前年度の志願者数よりも約1万3千人減だったが、2022年度は925人増と2年ぶりの志願増に転じ、2023年度は約6千5百人減となっている。そして、2026年度は前年に続き、約2万2千人の大幅増となっている。地区別に見てみると、近畿地区が約2万3千人増、九州地区が約3百人増となっており、その他の地区は志願減となっている。特に関東地区は学校推薦型選抜を指定校制のみに切り替えている大学が多く、それが志願減となっている要因の1つとしてあげられる。また、近畿地区は全国の志願者数の7割以上を占めており、学校推薦型選抜に関しては「西高東低」の構図は変わっていない。いずれにしても、基礎学力テスト型での併願受験の割安、また年内入試で合格を確保したいという受験生の考えが、公募制推薦においても、志願増につながっている大きな要因の1つになっていると考えられるだろう。

ニュースフラッシュ

◆令和9年度から私立大学等の収容定員を増加する大学・学部一覧

令和8年7月分の国公私立大・学部等の収容定員を増加する認可申請一覧を公表したので、まとめてご紹介しておく。募集人員の増減は志願動向にも大きく影響してくるので、しっかりと把握しておいてもらいたい(今年度も薬学部の募集人員減少がかなり目立つので、十分注意してもらいたい)。

<国立大>

■岩手大
理工学部=理工学科414→424人

<私立大>

■開智国際大(令和9年度に開智大学に名称変更予定、社会福祉学部・教育学部<グローバル教育学部に名称変更予定>・心理学部・保育児童学部は東京福祉大学より学部設置者の変更予定)
社会福祉学部=社会福祉学科0→390人、教育学部=教育学科0→180人、心理学部=心理学科0→260人、保育児童学部=保育児童学科0→80人
■昭和医科大
薬学部=薬学科200→140人、保健医療学部=リハビリテーション学科60→75人
■日本体育大
スポーツ文化学部=武道教育学科90→100人、スポーツ国際学科90→95人、児童スポーツ教育学部=児童スポーツ教育学科170→195人、保健医療学部=整復医療学科90→120人
■鈴鹿医療科学大
薬学部=薬学科100→90人
■京都橘大
工学部=建築デザイン学科80→90人
■広島国際大
薬学部=薬学科120→70人
■九州医療科学大
薬学部=薬学科100→60人

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