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総合型・推薦型選抜エクストラ9月25日号

私立大:2027総合型選抜の全国統計レポート(2)

総合型選抜情報

◆私立大:2027総合型選抜の全国統計レポート(2)

私立大2027総合型選抜における専願区分、成績基準、資格・活動実績基準に関する弊社の統計レポートをお届けする(学部・学科・入試別により複数カウント)。

<専願区分> 大学数 比率(前年度)
専願制 465校 59.3%(61.7%)
併願制 249校 31.8%(29.7%)
専・併 57校 7.3%(7.1%)
定めず 13校 1.6%(1.5%)

総合型選抜では全体の約6割は専願制で実施され、併願制は31.8(前年度29.7)%と、ここ数年で併願制の割合はかなり増加している。その要因の1つとして、基礎学力テスト型の増加があげられるのではないかと考える。総合型では、これだけ多くの大学が併願制で実施しているので、受験生には併願制を上手く活用させてもらいたい。

<成績基準> 大学数 比率(前年度)
設定なし 519校 76.1%(74.3%)
複数条件の1つ 27校 4.0%(4.6%)
必須条件 136校 19.9%(21.1%)

学校推薦型選抜との大きな相違点の1つが、成績基準の設定がきわめて少ないことだろう。必須条件としているのは全体の19.9%(前年21.1%)で、8割は成績基準を設けておらず、多くの志願者が流れ込む最大要因となっている。

<資格・活動実績基準> 大学数 比率(前年度)
設定なし 514校 66.0%(64.8%)
複数条件の1つ 68校 8.7%(10.0%)
必須条件 197校 25.3%(25.2%)

成績基準と異なり、取得資格や活動実績を設定する割合は、複数条件の1つと必須条件を合わせて34.0%と全体の4割近くを占め、増加傾向にある。逆の見方をすれば、資格や活動実績を持つ生徒には、総合型選抜は現役合格へのパイプとなりうる入試であると言えよう。ただし、上位私立大群では総合型枠がさほど大きくなく、出願要件と合格可能性を慎重に検討する必要がある。

◆私立大:地区別2027出願条件の設定状況

ここでは2027総合型選抜の出願条件に関する地区別の弊社統計をご紹介する。各地区の特徴を十分把握しておいてほしい(学部・学科・入試別により複数カウント)。

<専願区分>
地区
区分
北海道
東北
関東 中部 近畿 中国
四国
九州
専願制
46校 152校 81校 97校 39校 50校
併願制
16校 123校 42校 42校 9校 17校
専・併
1校 19校 10校 22校 4校 1校
定めず
2校 5校 1校 3校 0校 1校

学校推薦型選抜では併願制が主流の中部・近畿・中四国地区においても、総合型選抜は専願制が主流なので要注意。一方、関東地区の学校推薦型選抜は専願制が主流だが、総合型選抜では併願制が全体の41.1%(前年40.8%)となっており、関東地区の併願制実施率は志願者数に比例する形でどの地区よりも群を抜いて高い割合となっている。

<成績基準>
地区
区分
北海道
東北
関東 中部 近畿 中国
四国
九州
設定なし
51校 192校 83校 106校 37校 50校
複数条件の1つ
0校 11校 3校 9校 1校 3校
必須条件
8校 51校 25校 28校 10校 14校

成績基準を必須条件としているケースは、かつては近畿地区が最も多かったが、近年は関東地区が51校で最多となっている。ただ、ここ数年では学校推薦型選抜もそうだが、成績基準の設定を下げたり、廃止しているケースも見受けられ、成績基準の軟化がみられる。また、一部の有名私大を除き、全般的に総合型選抜の基準は緩やかである。

<資格・活動実績>
地区
区分
北海道
東北
関東 中部 近畿 中国
四国
九州
設定なし
54校 185校 81校 109校 40校 45校
複数条件の1つ
1校 32校 7校 13校 1校 14校
必須条件
14校 77校 31校 45校 14校 16校

必須条件としての設定率が最も高いのは近畿地区で26.9%、次いで関東地区の26.2%、中部地区の26.1%の順となっており、大都市圏ほど資格・活動実績を必要とする入試を実施している状況となっている。

学校推薦型選抜情報

◆国公立大:2026学校推薦型選抜の学部系統別志願動向(統計レポート2)

前号では私立大の志願動向を紹介したが、今号では国公立大の学部系統別志願動向の調査統計もまとめているのでレポートしておきたい。

<国立大>
国立大の学部系統別志願動向は次のとおりであった。
学部統計 志願者数 合格者数 競争率
(前年度)
人文科学
1,462人 551人 2.7倍(2.8倍)
社会科学
5,778人 2,409人 2.4倍(2.4倍)
教育・教員養成
6,167人 2,509人 2.5倍(2.5倍)
理学
1,273人 511人 2.5倍(2.3倍)
工学
7,205人 3,246人 2.2倍(2.2倍)
農・水産・獣医
2,504人 987人 2.5倍(2.5倍)
保健・医療
6,308人 2,058人 3.1倍(3.1倍)
生活科学(栄養)
163人 51人 3.2倍(3.2倍)
芸術
369人 107人 3.4倍(3.5倍)
体育・スポーツ
265人 174人 1.5倍(1.6倍)
(計)
31,494人 12,603人 2.5倍(2.5倍)

国立大は全て公募制で入試結果の非公表校もないので、弊社集計と来年3月に公表される文科省統計の誤差も小さいとみられる。まず全体的に志願者数の上位をみると、工学系、保健・医療系、教育・教員養成系の3分野が6千人以上でベスト3を占める。次いで社会科学系の5,778人、農・水産系の2,504人が続いている。理系(理・工・農・保健)の志願者数は約1万7千人で、全体の54.9%を占める。工学系の志願者数が増加している要因の1つは、多くの大学が女子枠を設置しているということがあげられるのではないかと推測している。

一方、合格者でみると、工学系、教育・教員養成、社会科学系、保健・医療系の順に多い。最も合格者数が少ないのは生活科学系でわずか51人にとどまっている。

競争率では芸術系の3.4倍が最も高く、次いで生活科学系の3.2倍、保健・医療系3.1倍、人文科学系2.7倍の順となっている。社会科学系、理・工学系はやや倍率が低く、学校推薦型選抜活用の余地がまだ大きいと言ってよい。

◆公立大:2026学部系統別志願動向

ここでは公立大の2026学校推薦型選抜の志願動向をレポートする。衆知のとおり、公立大は一部で指定校制を実施しており、全体の数値は弊社統計と文科省統計では若干差異が生じることをおことわりしておく。公立大の2026学校推薦型選抜結果の集計状況は以下のとおり。

<公立大>
学部統計 志願者数 合格者数 競争率
(前年度)
人文科学
2,249人 863人 2.6倍(2.7倍)
社会科学
6,400人 3,093人 2.1倍(2.1倍)
教育・教員養成
572人 272人 2.1倍(2.1倍)
理学
465人 177人 2.6倍(2.5倍)
工学
2,052人 1.145人 2.0倍(1.8倍)
農・水産・獣医
548人 284人 1.9倍(2.2倍)
保健・医療
6,832人 2,596人 2.6倍(2.8倍)
生活科学(栄養)
857人 287人 3.0倍(3.1倍)
芸術
753人 251人 3.0倍(2.8倍)
体育・スポーツ
210人 100人 2.1倍(2.5倍)
(計)
20,938人 9,068人 2.3倍(2.4倍)

公立大における推薦実施学部数は、保健・医療系と社会科学系の2分野が群を抜いて多いのが特徴だが、志願者数も保健・医療系6,832人、社会科学系6,400人とこの2分野が群を抜いて多い。また、人文・社会科学系を合わせた文系2分野の志願者数は国立大を上回っている。

合格者数をみると、社会科学系、保健・医療系の2分野が突出しており、最も少ないのは体育・スポーツ系の100人となっている。

競争率をみると、生活科学系と芸術系が3.0倍と最も高く、次いで人文科学系、保健・医療系、理学系の2.6倍の順となっている。

公立大では地元枠・全国枠の2区分で実施されていることが多いが、地元枠よりも全国枠の方が倍率は高くなる傾向があるので留意してもらいたい。

ニュースフラッシュ

◆定員割れの私立大、前年比41校減の275校と前年度より大幅に改善

日本私立学校振興・共済事業団は8月、2026年度「私立大学・短期大学等入学志願動向」を公表した。集計した私立大595校のうち、定員割れの大学は前年比41校減の275校、大学全体に占める未充足校の割合は46.2%となった。ここ2年は未充足校の割合は改善している。

<私立大の入学定員数等の増減状況>
令和8年度 令和7年度 増減
集計学校数
595校 594校 +1名
入学定員
500,579人 502,752人 -2,173人
志願者数
4,317,128人 3,956,823人 +360,305人
受験者数
4,121,840人 3,780,031人 +341,809人
合格者数
1,430,399人 1,465,690人 -35,291人
入学者数
514,277人 510,836人 +3,441人
志願倍率
8.62倍 7.87倍 +0.75
合格率
34.70% 38.77% -4.07
歩留り率
35.95% 34.85% +1.10
入学定員充足率
102.74% 101.61% +1.13
入学定員充足率
100%未満の学校数
275校
(46.2%)
316校
(53.2%)
-41校
(-7.0%)

「私立大学・短期大学等入学志願動向」は、日本私立学校振興・共済事業団が2026年度に実施した「学校法人基礎調査」から、入学定員数、志願者数、入学者数などを集計し、志願倍率や入学定員充足率などの動向を規模別、地域別、学部系統別にまとめたものである。集計学校数は、大学595校、短大228校、大学院488校となっている。

このうち大学は、入学定員は減少しているが、志願者数、受験者数、入学者数は増加、合格者数だけが減少しているという結果になっている。志願者数は前年度比360,305人の大幅増で4,317,128人、入学者数は3,441人増の514,277人。また、入学定員充足率は前年度から+1.13ポイント上昇して、102.74%となった。

定員割れの大学は前年度比41校減の275校と大幅に減少。大学全体に占める未充足校の割合は前年度比7.0ポイント減の46.2%となっている。規模別でみると、入学定員充足率が100%を超えているのは、600人以上800人未満の規模からとなっており、やはり小規模の大学ほど入学定員充足率が足りていない現状となっている。

また、学部系統別でみてみると、医学、理・工学系、農学系、芸術系の入学定員充足率が下がっており、理系の志願者数が減少していることとも一致している。入学定員充足率が100%を超えている状況となっているのは、医学、理・工学、農学、人文科学、社会科学、体育、芸術、その他となっている。

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